屋久島編(24):加計呂麻島~古仁屋(08.3)

 最後の訪問地は戦跡の近くにある、島最大の集落・諸鈍(しょどん)。とは言っても、こぢんまりとした集落です。低い塀で囲まれた広い庭のある平屋の家屋が建ち並び、沖縄のような雰囲気ですが、ほとんどの屋根がトタンであるのに目をひかれます。なおここで行われている諸鈍芝居は国の重要無形民俗文化財に指定されているそうです。
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 そして海岸に出ると、樹齢300有余年のデイゴが85本も連なる並木がありました。琉球交易の際に港の目印として植樹され、毎年5~6月には真紅の花を咲かせるとのこと、これはぜひ見てみたいですね。
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 これでツァー終了、すぐ近くにある生間港まで送ってもらい、3000円を支払い丁重にお礼を言ってTさんとお別れ、小さな定期船に乗り込みました。奄美大島と加計呂麻島にはさまれた鏡のような大島海峡を、船はすべるように走っていきます。ここは波浪の影響をあまり受けないので、国際避難港に指定されているそうです。十分ほどで古仁屋港に到着。
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 同行した女性と別れ(だいせんじがけだらなよさ)、バスの発車時刻までしばし古仁屋の町を散策することにしました。
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 どうってことはない町並みですが、やはりこの地の風俗を感じさせる店や看板を見かけます。「三味・太鼓販売 島詠汰教室」「島唄ライブ ママ」という看板を見かけましたが、島唄が心の糧として根づいているのがうかがわれます。
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 肉屋のショーケースには「塩肉・イノシシ肉・かも肉・山羊肉」など、東京ではあまり見かけない肉が売られていました。「暮らしのホームセンター 加藤百貨店」は午後三時だというのにもう店じまいをはじめています。島のゆるやかな時間の流れを感じますね。
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 狭い路地に入ると「この道は公道へ繋がります。何人であれ通行の人格権を妨害する駐車・駐輪は公道に準じ禁じます」という看板。迷惑行為を論理的に糾弾しています。
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 さてそろそろ時間だ、ターミナル前でバスを待ちましょう。しかし定刻になってもバスは姿をあらわしません。五分経過… 十分経過… すわ、停留所を間違えたか、次のバスだと喜界島への船に間に合わない、やれやれタクシーで名瀬に戻るしかないか、と諦めかけていると、バスがやってきました。運転手さん曰く「わるいねえ、どうせ乗客はいないと思ってのんびりしてたら遅れちゃった」 いーよいーよ許す許す。奄美大島のバスは大好きです。

 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2008-12-10 06:08 | 九州 | Comments(0)
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