京都観桜編(1):(08.3)

 そういえば、京都で本格的な花見をしたことがないなあ。   そうかしら。   そうだよ。   そんなものかしらねえ。   そんなものだよ。と山ノ神と小津安二郎ごっこをしているうちに、そうだ京都へ花見に行こうと意気投合、さっそく計画を立ててみました。山ノ神の都合で三月最後の四日間となりましたが、暖冬の昨年とは大違い、今年の開花予想は四月初旬です。関連書籍やインターネット等を渉猟し、早咲きの桜を求めることにしましょう。いろいろと情報を集めた結果、初日は京都より早く開花宣言が出された奈良に行き、二日目・三日目は京都で早咲き桜を求め、最終日は未踏の地・吉野を一か八かのるかそるか訪れることにしました。持参した本は「イカの哲学」(中沢新一・波多野一郎 集英社新書)と「反米大陸」(伊藤千尋 集英社新書)です。

 好月好日、午前8時ごろ発の新幹線に乗り込み、一路京都に向かいます。長期予報では、どうも天候は曇天のようです。これで桜が咲いていなかったら目も当てられません。山ノ神の神通力もちょっと翳りをおびてきたかな。京都駅に到着してトイレにかけこむと、先日の屋久島旅行において鹿児島空港で見かけた的付きの小用便器がありました。なおあちらの的は三重丸でしたが、こちらは点三つ。この違い、何か文化人類学的な意味があるのでしょうか。
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 まずは荷物をコインロッカーに入れて身軽になりましょう。京都駅では空いているロッカーを見つけるのが一苦労ですが、近鉄京都駅の下あたり、八条口一階が穴場かなという感触をもちました。京都耳寄り情報でした。さて近鉄で奈良へと向かいますが、その前にあらかじめインターネットで予約しておいた最終日の吉野行き特急の指定席券を購入しておきましょう。
 それでは近鉄の急行に乗って奈良へと向かいましょう。右手に見える東寺の五重塔に挨拶をし、車窓から沿線の光景を眺めると桜は三分~五分咲きのようです。ま、こんなもんかな。地下にある近鉄奈良駅で下車し、地上に出て行基像に挨拶をし、まずは食事をとりますか。
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 山ノ神の要望により、駅の近くにあるひがしむき商店街で茶粥をいただくことにしました。勧進をしている僧を見かけると、ああ古都に来たのだなあと実感しますね。山崎屋本店に入って茶粥定食をいただき、三条通りを歩いてJR奈良駅へと向かいます。
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 この通りを歩くのは何十年ぶりだろう、ずいぶんきれいになりましたが、町屋が建ち並んでいたかつての風情はなくなりました。ところどころに筆や墨を売る店や、古い商家も残っていますけれど。十分ちょっと歩くとまるでお寺さんのようなJR奈良駅に到着です。今は修復中なのか使用されておらず、隣に新しい駅(仮設?)が設けられています。まさか取り壊すことはないでしょうね。駅前にはご当地ポスト、ぬぅわんと東大寺大仏殿がのっかっていました。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2008-12-20 07:12 | 京都 | Comments(0)
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