京都観桜編(2):法隆寺(08.3)

 ここから関西本線で法隆寺に向かいます。○と△の表示で列車の停止位置を示すところなんざあ、即物的かつ実際的な関西人の面目躍如。
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 十分ほどで法隆寺駅に到着、駅前にある喫茶店で自転車を借りることにしました。こちらでもらった観光地図によると、法隆寺のすぐそばに西里という古い町並みがあるそうです。まずはここに寄ってみますか。菜の花の咲き乱れる野中の長閑な道を、と言いたいところですが、実際は車が行き交う何の変哲もない郊外住宅地という感じです。思い出は美化されやすいのは重々承知していますが、やはり十数年前にくらべて開発が進んだなあという印象を受けます。途中で火の見櫓を二件ゲット。
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 法隆寺の門前を左にしばらく行くと、道ぞいに数多の石仏が並べられていました。おそらく開発の進行によって邪魔となり、ここに集められたのでしょうね。胸がしめつけられるような光景です。その向こうにきっちりと整備された藤ノ木古墳があります。墳丘は径40m、全長14.5mの横穴式石室がある円墳です。1985(昭和60)年に行われた発掘調査で、石室から国際色豊かな金銅装の馬具が3セット発見されたことで注目をあびました。
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 そしてその近くから法隆寺に向かって、西里の町並みが続きます。解説によると、法隆寺を支えた大工集団の本拠地であったといわれているそうです。近畿一円の大工支配となり、大阪城や方広寺大仏殿の作事にも参加した中井大和守正清の出身地だそうな。漆喰で塗り固められた築地塀が落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2008-12-21 07:08 | 京都 | Comments(0)
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