京都観桜編(15):天竜寺(08.3)

 さて再び歩いて嵯峨野へ戻りましょう。途中で、塀の小さな穴から水道メーターを覗けるようになっているお宅を発見。「よそさんは家に入ってほしくない」という鉄の意思を感じる、京都ならではの景観ですね。
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 清涼寺の前を通り、紅葉の時期以外には見向きもされぬ可哀相な宝筐院を見向きもしないで通り過ぎ(弁護しますがこのお寺さんの紅葉は嵯峨野随一)、二尊院に到着。門前には「小倉あん発祥地 顕彰式会場」という大きな立て看板がありました。残念ながら桜はほとんど咲いておりませんが、雨に濡れて息づく苔の美しさが拝めただけでよしとしましょう。境内にはいくつかのテントと緋毛氈を敷いた縁台がセットされていました。顕彰式の一環として、ぜんざいを無料でいただけるそうです。これは嬉しいサプライズ、さっそく所望して身も心も温まりました。その際にもらった解説によると、このあたりの小倉の里に和三郎さんという人がいて、805年に空海が中国から持ち帰った小豆の種子を栽培し、それに御所から下賜された砂糖を加え、煮つめて餡を作り、これを毎年御所に献上したのが「小倉あん」の嚆矢だそうです。奥が深いなあ。
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 苔の写真を撮っていると、「西行法師庵の跡」という碑を見つけました。願わくは花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ…
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 そして常寂光寺へ。茅葺の山門の脇にある枝垂れ桜は五分咲きでした。こちらでも斜面を覆う苔が雨に濡れてそれはそれは見事です。
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 それでは天竜寺へと向かいましょう。途中にあったのが御髪神社、ご利益を求めて数人の男性が参拝していました。そういえばロストロポーヴィチがパブロ・カザルスにはじめて会った時の思い出をこう回想していましたっけ。"I came and met this affable man, pipe in mouth, with a bald head - although now I realize that there's nothing wrong with being bald ! " このあたりに菜の花が咲き誇る一画がありました。竹林の間を抜け、大河内山荘の前から亀山公園に入り展望台から保津峡と嵐山を一望しました。山一面を綿毛のように覆いつくす山桜…と言いたいところですが、まだ満開には程遠いようです。
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 そして裏門から天竜寺に入りましょう。こちらの境内は季節の花があふれ、まるで植物園です。花の名前を列挙できない己の無知蒙昧さは情けないのですが… 桜は五分咲き、どうやら嵐山・嵯峨野には早咲きの桜はあまりないようです。少し小高くなっている「望京の丘」は、桜の枝ごしに甍や京の町並みを望める恰好の場所でした。
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 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2009-01-09 06:16 | 京都 | Comments(0)
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