京都観桜編(17):吉野奥千本(08.3)

 さていよいよ最終日、満を持しての吉野の花見です。天気予報では曇時々雨。地下鉄で京都駅まで行き、荷物をコインロッカーに入れ、橿原神宮前行きの近鉄特急に乗り込みました。なお近鉄京都駅にはひろびろとした喫煙スペースあり。東寺五重塔が「幸運を祈る」とエールを送ってくれました。
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 一時間十分ほどで樫原神宮前駅に到着、ここで吉野行きに乗り換えて吉野川を渡り約四十分で吉野駅に到着です。
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 とるものもとりあえず奥千本まで行ってしまいましょう。駅前からバスに乗り込み、車窓を流れゆく風景を眺めていると… 桜はほとんど咲いておりません。一抹の淡い期待を胸に秘めていただけにちょっとショックでした。上千本で降りて、奥千本行きのバスに乗り換えです。しょぼくれたわれわれの風体を見て同情したのか、乗り込むとすぐに発車してくれました。奥深い山道を走っていると、涙雨が降りはじめました。そして到着、下車すると涙雨は涙雹とかわっています。この時期に雹が降るとは恐るべし吉野、です。長い参道を上ってまずは金峯神社に行きました。本堂の右手には、大峯奥駈道の入口があります。七世紀に修験道の開祖・役行者が開いたと伝えられる、吉野と熊野の二大霊場を結ぶ修行の道ですね。峻厳な山中を霞の奥へとまっすぐに続く道を見つめていると、厳粛な気持ちになってきます。「山のもつ霊力を過酷な修行により身につける」という頭の中にある知識が、実感をもって心に迫ってきました。本堂左手には義経かくれ堂があります。その前には、霧につつまれながら折り重なる山々が一望できる場所がありました。まるで水墨画です。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2009-01-11 07:12 | 京都 | Comments(0)
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