アイルランド編(6):ダブリン空港・ホテル(08.8)

 ダブリン空港に到着すると、天候は曇天。まさか年がら年中雨が降っているわけはないですよね、一安心(※伏線)。ターミナルに入ると、天井の隅に穴があいています。通路の角にはプラスチック製の平たい黄色の人形があり、手書きのたどたどしい文字で"CAUTION WET FLOOR"とありました。(※これも伏線) このゆるゆる感がなんともいい味をだしていますね。イミグレーションをすませ、ターン・テーブルで荷物を受け取ると、心なしかテニスバッグの表面がしっとりと湿っています。(※これまた伏線) 成田空港で豪雨の飛沫がかかったのかな、とあまり気にとめませんでしたが。なお空港内の案内表示を見ると、英語とともに必ずゲール語表記がありました。
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 外に出ると、おおわかってらっしゃる、すぐに喫煙所がありました。(空港内は全面禁煙) 異郷の地に無事に着いた安堵感とともに紫煙をくゆらし、ここで毎度のように重要な二つのポイントをチェックしました。[チェックポイントその1:吸殻の長さ] これでその国の経済状態が判明(するような気が)します。アイルランドでは長くもなく短くもなく、まあ妥当な長さ、景気はまあまあのようですね。ちなみにポルトガルでは、フィルターが焦げるまで吸われていたものがほとんどでした。[チェックポイントその2:喫煙している歩行者] 煙草に対する寛容度のチェックですが、すぐに数名を発見。どうやら問題はなさそうです。天候は幸いなことに曇り、湿度もあまり感じず、爽やかな空気です。なるほど、「軽井沢のような気候だと考えて旅装を用意したらいい」というナオコさんの指摘通りだ。
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 さてガイドブックによると、ダブリンまで「エア・リンク」という急行バスがあるとのこと、乗り場をさがしましたが見当たりません。(※またまた伏線) うろうろしていると、案内係らしき初老の男性がいらしたので、山ノ神が尋ねてみました。するとこの御仁、にこやかに楽しげに親しげに明るく身振り手振りをまじえながら、停留所の場所を教えてくれます。その言は私の英語力ではとても理解できなかったのですが、「おお、おお、おお、よくぞアイルランドに来てくれました、歓迎します。困ったことがあったら遠慮なく訊いてください。素晴らしいご旅行になるよう心の底から祈っていますよ」というニュアンスは十二分に感じ取ることができました。それにしても、善意・好意・親切・親密といった感情をこれだけ満面と全身に具現化された方には、出会ったことがありません。もうこれだけで、これからの旅が楽しみになってきました。異国に着いてはじめて出会う人物(イミグレーションの係官を除いて)は、その国の印象を大きく左右します。成田空港係員のみなさん、よろしくお願いしますね。停留所に行くと、緑色のデッカー(二階建てバス)が止まっていました。さっそく運転手さんに料金6ユーロを支払い(1ユーロ≒170円)、荷物を積み込み、二回最前列の席に座りました。この後、デッカーをしばしば見かけますが、やはりイギリス支配の遺産なのでしょうか。バスは30分ほどでダブリン市内のターミナルに到着。
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 これから三泊するホテルはこの近く、そしてコノリー駅・税関・リフィ川にも近いという便利な立地だそうです。旅行会社からもらった地図を片手に付近を探すと、ISACCS HOTELがすぐ見つかりました。やれやれ、さっそくチェックインしようと中に入ると… ちょっと普通のホテルとは雰囲気が違います。欧米各国から来たようなバックパッカーたちの人いきれが充満し、ロビーのソファはサンドイッチを頬張りながら市内地図を見ている若者たちで埋め尽くされています。訝しく思いながらフロントに行くと、係員がにこやかに微笑みながら曰く「ここはISACCS HOSTELです。ISACCS HOTELは隣ですよ」 ホテルとは別にホステル(簡易宿泊所)があるのか! いやいや勉強になりました。そそくさと退散し、隣の建物に行くとこちらがホテルでした。チェックインをし、部屋に入って、旅装を解いてさっそく寝ることにしましょう。ところが、テニスバッグをあけると中の衣類が濡れています。ってことは、(たぶん)KLMの係員が成田空港で、豪雨の中、外に放置していたのか! サイドポケットに入れておいたガイドブックはびしょぬれで使い物になりません。別の一冊を機内持ち込み荷物に入れておいたので、幸い困らずにはすみましたが。それを見ていた山ノ神、にやりとしながら「だからあなたもスーツケースにすればいいのよ」とのお言葉。そして彼女がスーツケースをあけると…同じく衣類が濡れていました。人を呪わば穴二つ せんかたなし、復讐手帳に「けいえるえむ」と書き込み、部屋中のありとあらゆるスペース・器具を利用して全ての衣類を乾かしましょう。なお後日談ですが、帰国の際にダブリン空港日本人係員の方に訊ねたところ、空港到着時にすぐ航空会社に申告するべきであったと指摘されました。銘肝銘肝。そしてシャワーを浴び、ジェムソンをくいっとあおって爆睡、これで時差ぼけは多少なりとも解消されることでしょう。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2009-03-04 06:08 | 海外 | Comments(0)
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