紀伊編(23):淡嶋神社(08.9)

 いっしょに来島したみなさんは思い思いに釣りやハイキングを楽しんでいるようで、乗客は私一人。快適なクルージングをのびのびと楽しみながら、加太港に到着。すると海岸沿いの道路へと上る階段がちゃんとあるではないですか。さっきは慌てていて眼に入らなかったのですね。自戒自戒鶴亀鶴亀桑原桑原。階段を登りきると、道路上に12cm×5cmの「友ヶ島汽船→のりば」という小さなプレートが貼り付けてありました………… 眼が・・になりましたね、わたしゃ。んなもの、見えるわけないだろが! まあいいや旅は道連れ世は情、嫁をもたせにゃ働かん、忘れましょう。
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 淡嶋神社の方へ歩いていると幼子二人が駆け寄ってきて「おじちゃん、あけて」とラムネの瓶をさしだします。おじちゃん? (ムカッ) まあいいでしょう、「丸い卵も切りよで四角 物も言いよで角が立つ」と一喝するのも大人気ないし、よしよし、ラムネ、メンコ、ベーゴマ、懐かしグッズはまかしときんしゃい、と蓋をすこんと押し込んであげると彼ら曰く「力あるなあ」 警戒心がないというか、闊達というか、人見知りをしないというか、馴れ馴れしいというか、いずれにせよちょっと朗らかな気分になりました。「他人は誘拐犯か変質者か痴漢か変人と思え」といういかがわしい風潮に、まだこの街は染まっていないのでしょう。さてそれでは港の近くにある淡嶋神社に寄ってみますか。こちらは毎年三月三日、全国から奉納された無数の雛人形を白木の小舟に乗せて加太の海へと流す人形供養の神事、雛流しで知られる古社だそうです。参道の脇には、やはり雛人形を描いた例の「超安全顔はめ看板」がありました。
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 そして丹塗りの社殿の回廊を文字通り埋め尽くす無数の雛人形… 何ともいえない濃密な雰囲気がただよっています、これは圧巻だ。それだけではなく、招き猫、ダルマ、信楽焼の狸など、いろいろなタイプの人形たちが種別ごとに境内のあちらこちらに密集しています。多くの人々の人形に寄せる思いが充満している、摩訶不思議な異空間でした。ま、中には面白半分でもってきたものもあるようですが。
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 そして恒例の絵馬ウォッチング。「2人共健康で元気なベビタンができますように!!」 うーん、ベビタンかあ… 「かせきほりになりたい」 齢六歳にして壮大な夢をもつKさん、その意気やよし、陰ながら応援させていただきます。ところで、"かせきほり"ってどういう職業?
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 さあそれでは根来寺に向かいましょう。背中とお腹がくっつきそうで、門前にあった出店の「しらす丼」には思いっきり後ろ髪を引かれましたが、列車に乗り遅れてはまずいのでここは忍の一字。鳥居のところで仲良くうたた寝をしている二匹の猫にお別れを言い、すたこらさっさと加太駅へと向かいました。早足で約十五分、発車寸前の列車にかろうじて乗り込み一安心。南海電車の中吊り広告をふと見ると、このコピーが座布団三枚ものの傑作。
 大阪では「1家に1台たこ焼き器がある」と言われるほど、昔からなにわの庶民の味として親しまれてきたたこ焼き。専門店ではもちろん、駅前の露店とかでもその店独自のこだわりの味を楽しむことができんねん。
 でも、万が一、たこ焼きにタコが入ってへんかったら店のおっちゃんに「これタコ入ってへん」て言うてみて。オモロイおっちゃんはきっとこう言うで。「おっ!ラッキーやなぁ~、それアタリやでぇ~」と。
 ほんまにこう言われそうですね、恐るべし大阪。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2009-08-03 18:57 | 近畿 | Comments(0)
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