照葉峡編(1):(08.10)

 紅葉の便りが各地から寄せられてくるようになると、居ても立ってもいられなくなってきます。時は昨年の十月中旬、このやや早い時期に紅葉を楽しめる所をいろいろと探しているうちに、群馬県にある照葉峡を発見。何でも"関東の奥入瀬"とも言われるそうな。思い立ったが吉日、さっそく日帰りで出向いてみることにしました。
 さて、問題はアクセスです。埼京線で赤羽まで行き、上越線直通の列車に乗って水上まで行くのはいいとして、その後をどうするか。事前調査によると、湯の小屋行きのバスに乗って約一時間で終点着、そこからは公共輸送機関がなく、照葉峡の入口まで徒歩で一時間ほどかかります。そして照葉峡自体(約10.45km)もすたこら歩けば約二時間、じっくり散策すればもっと時間がかかるでしょう。水上駅発のバスは午前中ですと8:20か10:45、前者だと間に合わないし、後者だとちょっと到着時刻が遅くなってしまいます。(沈思黙考) ええい、駅からタクシーで照葉峡の奥まで行き、そこから湯の小屋まで歩き、バスに乗って戻ってくることにしましょう。料金がかなりかかるかと予想されますが仕方がありません。
 十月好日、天候は幸いにも快晴、絶好の紅葉狩り日和です。水上に向かう列車は、ウォーキングやハイキング装備で身を固めた方々でけっこう混みあっていました。沼田駅でかなりの人が下車しましたが、どうやら尾瀬に行かれるようですね。でも車内ではハイカー姿の方をまだまだ見かけます。そして水上駅に到着、その方々は谷川岳ロープウェイ駅行きのバスに陸続と乗り込んでいきました。なるほどね、尾瀬と谷川岳が人気スポットであることがよくわかりました。
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 そして駅前にぽつんと一人取り残されたのは私だけ。眼前に聳え立つあの峨峨たる山並が谷川岳ですね…たぶん。火の見櫓も陽光を体いっぱいに浴びて気持ち良さそうです。駅前で客待ちをしているタクシーに乗り込み、いざ出発。
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 目的地が近づくにつれ、赤・黄・オレンジで装われた山々がめだつようになります。うわあ綺麗綺麗。温泉旅館が数軒ある湯の小屋を通り過ぎ、清流沿いの車道をすこし走ると照葉峡の入口です。大混雑というほどではないのですが、紅葉狩りを楽しむ人たちがそぞろ歩きをされていました。たぶん自家用車で来られたのでしょうね。なおこのあたりには駐車場がないので、車がかろうじてすれ違える狭い道の路肩に傍若無人に車が幾重にも停めてあります。傍迷惑だし興趣はそがれるし危ないし、どうしても必要な方以外は車の乗り入れを自粛してほしいものです。
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 そして照葉峡の一番奥に到着、時間にして水上駅から一時間弱、料金は約一万円でした。運転手さんにお礼を言い、さあそれでは歩き始めましょう。この小さな愛らしい渓谷は利根川の支流、楢俣川沿いに位置し、俳人・水原秋桜子が命名した11の小滝が流れ落ちているそうです。ただ残念かつ惜しむらくは遊歩道等が整備されておらず、渓流沿いに歩けないことです。そのためのスペースがない、あるいは自然保護のためにあえて作らないのかな。よって車道から見下すしかありません。ところどころに水辺まで近づけるポイントがあるようなので、そこを見逃さないようにしますか。
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 肝心の紅葉ですが、あまりモミジは多くありません。よって黄色・橙・オレンジ色が中心の装いですが、これはこれで十分に楽しめます。さきほどの運転手さんの話によると、上流のこのあたりはそろそろ見頃が終わりかけているとのこと。まずは「ひぐらしの滝」、向かい側の急斜面を幾重にも別れて流れ落ちる様子が木の葉越しに垣間見えます。このあたりで水辺まで近づけるポイントを発見、身の引き締まるような清冽な雰囲気を味わうことができました。「木の実の滝」も対岸の崖を落ちる可憐な滝です。
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 本日の七枚です。
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by sabasaba13 | 2009-08-29 08:03 | 関東 | Comments(0)
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