兵庫編(3):兵庫県立美術館(05.3)

c0051620_21235728.jpg そして神戸です。お目当ては兵庫県立美術館で開催されている「ドレスデン国立美術館展」です。阪神岩屋駅から歩いて数分で到着。ザクセン公国の粒よりコレクションを満喫できました。有田焼とマイセン焼の比較展示は興味深かったですね、磁器をつくるために当時の最先端科学技術を駆使していたことがわかりました。巨大な集光器で有田の磁器を熔かし、成分を分析していたんだ。有田磁器を模したマイセン磁器が並べて展示してあって、磁器(東洋文化)への痛烈な憧れと執念をまざまざと実感できました。オスマン・トルコへの憧れを展示してあるコーナーも興味深いですね。こうした「オリエント」への憧れがヨーロッパの「発展」の原動力なのだなあと、あらためて納得しました。目玉はフェルメールの『窓辺で手紙を読む若い女』。まるで異空間のような静謐な時間がただただ流れていきました。ほわあ… 世界中に散らばっているフェルメールの作品を、いつの日にかこの眼ですべて見てみたい。ドイツ・ロマン主義の巨匠、カスパー・ダーヴィット・フリードリヒの作品もいいですね。そして常設展示では、小磯良平の『斉唱』が圧巻。彼は従軍画家として戦争に協力したのですが、やはり平和を祈っていたのでしょうね。やるせなく切ない想いが伝わってきます。一人顔を上げている少女の表情が忘れられません。そして阿部合成の『見送る人々』。制作は1937(昭和12)年、日中全面戦争が始まった年です。初めて知った画家と絵なのですが、これほどまでに戦争の狂気と愚劣さを表現した絵も珍しいですね、圧倒されました。狂ったように打ち振られる「日の丸」… そして三宮に戻り、ポートライナーで中埠頭駅に行き、ホテルに到着。

 本日の一枚はフェルメールです。
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by sabasaba13 | 2005-03-23 06:26 | 近畿 | Comments(0)
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