近江錦秋編(2):永源寺(08.11)

 さてそれでは列車に乗り込みますか。一目見た山ノ神、「あっ西武鉄道のお古!」 かつて西武鉄道池袋線で使われていた車体だそうです。西武資本による鉄道なのかもしれませんね、そういえば堤一族は近江商人の末裔でした。中に入ると、何か雰囲気がおかしい… 車内に広告がほとんどなく、幼稚園児の絵が飾ってあります。地方の窮状を顕著に物語っているのでしょうか。
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 列車は田園風景や小さな町・村の間をのんびりのこのこと走っていきます。そして二十分ほどで八日市駅に到着。トイレに入るとまたまた「不審者注意!!」という貼り紙。「女子トイレ 5/10 PM9:00 トイレの扉の下のすき間から手」 それって幽霊ではないの? 駅前には馬に乗った古代豪族の服装の男性と、それを見つめる女性を描いた大きなレリーフがありました。なんじゃらほいと近づいてみると、「蒲生野遊猟の図」、額田王が「あかねさす紫野逝き標野行き野守は見ずや君が袖振る」と、大海人皇子が「紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋めやも」と詠み合った場所・蒲生野はこの近くなのですね。
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 湖東三山(百済寺・金剛輪寺・西明寺)+永源寺を路線バスでまわるのは無理があることは承知ノ介、いさぎよくタクシーを利用しましょう。幸い客待ちをしている車が一台停まっていたので、運転手さんに湖東三山+永源寺という行程でお願いしました。「大変な混雑だから時間がかかりますよ」と言われましたが、もう後には引けません。まず向かったのは永源寺、長閑な田園風景の中を走っていると、途中で手づくりの「飛び出し小僧」「飛び出しお嬢」をたくさん見かけました。車窓をすぐ流れ去っていくので詳細については視認できませんでしたが、同じ意匠はまったくないようです。理由はよくわかりませんが、このあたりは「飛び出し人形」のサンクチュアリかもしれません。即刻ラムサール条約で保護すべきでは。そして全国35万人のとんちゃん(筆者注:飛び出し人形ファン)、集え、八日市へ! などとお馬鹿なことを考えていたら永源寺に到着、八日市駅からは二十分ほどかかりました。愛知(えち)川右岸にある臨済宗永源寺派の総本山で、鎌倉時代に開山、後に近江守護佐々木氏の庇護のもと盛時には2000人もの学僧が集まっておおいに栄えたそうです。渓谷の両岸をはじめ、参道一帯にはモミジ・カエデが多く、紅葉の名所としても知られています。よって駐車場は満車札止め、どうするのかと思いきや、ちゃんとタクシー専用の停車場所が用意されているのですね。(後で運転手さんに聞いた話では、地元の特定タクシー会社のみの恩典のようです、このへんは要確認) うーむ、レンタカーにしなくて正解でした。さっそく車から降り、羅漢坂という石段をのぼり山門に着くと、見事に色づいた紅葉が出迎えてくれました。愛知川ぞいに細長く配置されている伽藍をめぐりながら、紅葉狩りを満喫。京都ほどの人間性を否定されるような混雑ではないので、まあまあゆるりと散策することができました。
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 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2009-09-20 06:10 | 近畿 | Comments(0)
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