近江錦秋編(6):近江鉄道(08.11)

 公園のすぐ目の前が近江鉄道八日市駅ですが、この時点で午後四時半、近江八幡を見物するのは無理ですね。いさぎよく大津の宿へ向かうことにしましょう。列車に乗り込んで車窓から外を眺めていると、新八日町駅の改札口は木製の柵でした。そして車内を見渡し、この車輌も広告がほとんどないなあ、不景気のせいかなあ、と溜息をついていると、するするする… 蛍光灯のあたりから蜘蛛がおりてきて巣をつくりはじめました。唖然… いやはや、車両の中で閑古鳥が餌をつついているところは見たことがありますが(嘘)、蜘蛛が巣をはっているところははじめて見ました。頑張れ、近江鉄道!
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 近江八幡で東海道本線新快速に乗り換えて、約20分で大津に到着。塒の琵琶湖ホテルまでは歩いて十数分ほどですが、荷物があるのでタクシーで行くことにしました。駅前の通りを琵琶湖方面へすこし走ると、京阪石山坂本線の踏切が閉まっておりました。ところがなかなか列車がやってきません。やっと通過するとまた逆方向の列車が来るらしく遮断機はあがりません。すると運転手さん、吐き捨てるように鋭く小さな声で「このくされ電車!」。思わずびくっとしたわれわれに対して、彼は(筆者注:正確な近江弁が再現できず申し訳ありません。京都弁に近かったようです)「この路線は廃線にしてもいいのだけれど、大津市役所の連中が利用するために残してあるんです」 やっと遮断機があがった国道161号線を横断すると、氏曰く「この先には競艇場や競輪場があって行政が阿漕に稼いでおり、この道は"ばくち街道""おけら街道"と呼ばれています」 コメントのしようがないので、へえーとうなずくだけでしたが、行政に対する不信感はひしひしと伝わってきました。そしてすぐ目の前が琵琶湖ホテル、チェックインをしてさっそく部屋に入ると、おおっ素晴らしい。広々とした部屋にゆったりとしたソファ、そしてベランダに出ると満々と水を湛えた琵琶湖が街の灯を映しています。夜の闇のなか、左手に浮かびあがる山は比叡山でしょう、頂上のあたりにいくつかの灯火が光っています。遊覧船「ミシガン」で奏でられているディキシーランド・ジャズが思いっきり場違いな雰囲気を醸し出しているのはご愛嬌ということにしておきましょう。デッキチェアに坐ってしばし眺望を堪能、やはり宿代を奮発すれば良いホテルに泊まれるのですね、当たり前ですが。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2009-09-30 06:10 | 近畿 | Comments(0)
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