言葉の花綵13

 むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに。(井上ひさし)

 考えずにそのまま受けとっていいのは、死亡広告ぐらいだ。(広田弘毅)

 風呂を焚いてくれるのは人間の心だ。心のゆとりだ。これほどひどい目に会いながら、なお人間の生活を守ろうとするお前さんがたの心がうれしいのだ。

 ひとり谷中の問題じゃありません。国家の横暴を認めるかどうかという大問題です。国民の生活を保護すべき国家が、破壊と略奪をこととしている。これは日本の憲法の問題、憲法ブチ壊しの問題でがす。このまま放っておけば、日本が五つ六つあっても足らんことになる。

 辛酸入佳境
 楽亦在其中 (田中正造の言葉 『辛酸』より)

 個人の幸福に関して何の責任ももたない体制に対しては無責任な態度で居直るほかない。

 批評家-どんな小犬でも傷をあたえ得る。ただし、狂犬でありさえすれば。(小林信彦)

 忍法の定めにひきょうもらっきょうもあるか!! (坂上主膳 『忍者武芸帳』より)

 人の歴史は戦いの歴史じゃ。前に向かって一歩一歩進んでいく… 問題はそのあたえられた環境(自身の生きている時代)の中でどこまで歩むかじゃ… その足跡からさらに後の人びとはさきへ進んで行くのじゃ… 目的に向かって… それが人の生きがいというものじゃ… その時人は死もおそれぬし、おのれの力いっぱいをはっきできるものじゃ… おぬし、自分の歩んだ足跡を見たことがあるかな…                       
 われらは遠くから来た。そして遠くまで行くのだ。(影丸 『忍者武芸帳』より)

 技術というものは、その土地にある物を利用し、その土地の人が習得できるものでなくてはならない。

 胡桃のように堅牢な人生を送れるのは、そんな風に生きることが何か特別なことだなんて思わない人だけなのだよ。

 ひとりで暮らすということは、日々の生活の中で、この老女のように大根の半分をどうしようかと悩むことでもあったのだ。(沢木耕太郎)

 過ぎ去った時に心わずらわすな
 未だ来ぬ日に思いをめぐらすな
 今この瞬間から歓喜を奪え… (『ルバイヤ-ト』より)

 都会に自然がない、のではなくて、都会に生きようとする自然は、きれい好きの都会人に徹底的に抹殺されてしまう、というのが正しい認識なのである。(岩槻邦男)
by sabasaba13 | 2009-10-02 06:12 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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