近江錦秋編(8):大津(08.11)

 朝六時ごろ目覚め、カーテンを開けベランダに出るとあらためて素晴らしい眺望であることがわかりました。東の空が朝焼けで染まり、やがて御天道様が出現、琵琶湖・比叡山・大津の街並みを光で照らし出していきます。今日は晴れそうですね。小さな漁船も何艘か浮かび、なにやらの漁をしているようです。眼福眼福。
近江錦秋編(8):大津(08.11)_c0051620_654072.jpg

 朝食をとるためロビー階におりると、宿泊客でごったがえしてはおりますが、京都ほどの混雑ではありません。落ち着いてゆるりと朝食をいただけました。部屋で一休みをして、さあ出発。まずは昨晩見かけた気になる物件を訪れてみましょう。おけら街道と京阪石山坂本線の線路を歩道橋で渡ると、浜大津ホールが見えてきます。明るい時に見ると、これもなかなかの建物ですね。戦前の物件のようで、重厚な意匠ながらも連続する縦長と丸型の窓が軽やかな印象を与えています。
近江錦秋編(8):大津(08.11)_c0051620_66695.jpg

 そして「かど萬」の隣にある石田歯科医院へ。小さな三角破風とメダリオン、その下の小ぶりなベランダ、スパニッシュ瓦、アンシンメトリーな庇など、見どころの多い愛らしい洋館です。その隣の和風町屋も、さまざまな意匠の格子が組み合わされ、二階軒下の肘木がリズミカルに並ぶ、瀟洒な建物です。大津の街並みは全くマークしていませんでしたが、けっこう掘り出し物があるかもしれません。
近江錦秋編(8):大津(08.11)_c0051620_662924.jpg

 そして数分ほど歩くと京阪石山坂本線の浜大津駅に到着です。まず向かうは石山寺、入線してきた列車に乗り込むと、車内のマガジン・ラックに無料の求人情報誌が収められていました。こういうプラグマティックな光景は東京ではちょっと見かけませんね。
近江錦秋編(8):大津(08.11)_c0051620_67742.jpg

 十五分ほどで終着の石山寺駅に到着、石山寺へはここから歩いて十分ほどかかるはずです。ん? 駅前に貸し自転車があるではあーりませんか、これは予想外の嬉しいサプライズ、これを借りれば瀬田の唐橋まで足をのばすことができます。いそいそと近づくと、「大津の京阪電車を愛する会」というボランティア団体が貸し出しをしているそうでお代は無料、なんとも嬉しい限りです。11月8日から12月7日まで、紅葉の時期の土休日のみ実施されているようですね。係の男性から二台借り受けると、「おおつ環境フォーラム」が作成した懇切丁寧かつ正確無比なサイクリング・マップもいただけました。
近江錦秋編(8):大津(08.11)_c0051620_68133.jpg


 本日の二枚です。
近江錦秋編(8):大津(08.11)_c0051620_684074.jpg

近江錦秋編(8):大津(08.11)_c0051620_69039.jpg

by sabasaba13 | 2009-10-06 06:09 | 近畿 | Comments(0)
<< 近江錦秋編(9):石山寺(08... 「好戦の共和国アメリカ」 >>