近江錦秋編(10):日吉大社(08.11)

 そして列車に乗り込み、日吉大社をめざします。車内でさきほどもらったサイクリング・マップをながめていると、その出来栄えの素晴らしさには惚れ惚れします。私がこれまで手にした観光地図の中では、間違いなく最上級の部類に入ります。正確にしてみやすい地図とモデル・コース、トイレ・自転車店・信号・道路案内板まで網羅されており、ディープな史跡にも事欠きません。おっ、大津市内に「露国皇太子遭難地碑」があった、これは大津事件の碑ですね、帰りに寄ってみましょう。裏面を見ると、作成の主体となったのは「自転車にやさしいまちづくりグループ」というボランティア団体で、その自己紹介が掲載されていました。クルマをやまて自転車で行こう、という趣旨のもと、自転車で安心して走れる道の調査とマップの作成、環境整備を求めての行政への働きかけ、啓蒙活動が活動の中心だそうです。会員は四十人余、中心は定年退職組や子育てが一段落した主婦の方々で、活動は月一回で欠席・遅刻・早退は自由(これが長続きのコツ!)。いいなあ、もしこのあたりに住んでいたら私もぜひ入会して、いつの日にかクルマに引導を渡してやりたいものです。興味のある方は「おおつ自転車」で検索してみてください。
 京阪石山坂本線に乗ること約三十分で坂本駅に到着、ここから比叡山の方へ向かう日吉馬場を歩いていきます。さすがは紅葉の名所、両側には陽光をあびて輝く見事な色づきの楓が並んでいます。そして目ざとい山ノ神は焼き山栗の売店を発見、「おピーがでたらどうしましょ」と言いながらも見事な手捌きで皮を剥き口の中へほうりこんでいきます。目ざとい私は飛び出し小僧をゲット、ジョアン・ミロの影響を受けたかのような大胆なフォルムと色が魅力的でした。
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 そして日吉大社に到着です。もともとは比叡山の神(大山咋神)が降り立つ神体山・八王子山を祀った原始祭祀が嚆矢で、平安京遷都後は都の鬼門除けとして篤く信仰されるようになります。また比叡山延暦寺が建立されると、その護法神としても深い崇敬を受け、仏教とも深い関係を持つことになります。延暦寺僧兵による強訴の際に、こちらの神輿がしばしば担ぎ出されたのは有名ですね。そして1571(元亀2)年、織田信長の比叡山焼打ちの際に兵火を受け、中世以前のすべての建造物は焼失してしまいます。
 それではお代を払って中へ入りましょう。境内は鬱蒼とした木々におおわれ、神域という雰囲気がひしひしと伝わってきます。まず目に飛び込んできたのが、江戸初期につくられたという花崗岩製の渋い大宮橋。そして参道を奥の方へ歩いていき、笠木の上に合掌状の三角が乗せてある山王鳥居をくぐると西本宮です。この間、期待していたほどには紅葉に出会えませんでした。
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 そして神輿庫で僧兵たちが強訴の際に担ぎ出した神輿を見学、東本宮へと向かいますが、やはり顔が真っ赤に照らし出されるような紅葉はありません。おかしいなあ、群集している場所を見損なったのかなあ。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2009-10-08 06:11 | 近畿 | Comments(0)
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