近江錦秋編(13):琵琶湖疏水(08.11)

 坂本からふたたび京阪石山坂本線に乗ること約十五分で三井寺駅に到着、お寺さんに行く前にまず琵琶湖疏水を表敬訪問することにしました。琵琶湖から京都市内へ通じる水路で、明治期における代表的な土木工事とされます。東京遷都によって火が消えたようになった京都を近代的な産業都市に脱皮させることが目的で、舟運・発電・上水道・灌漑のために利用されました。しかし大変な難工事だったようで、不撓不屈のねばりと闘志でそれをなしとげた設計・施工の責任者・田辺朔郎氏には敬意を表したいと思います。京都側では、南禅寺の水路閣、インクライン、琵琶湖疏水記念館、哲学の道など関連した物件・施設を見てきたので、ぜひ琵琶湖側の様子を見てみたいと常々思っていました。駅から外へ出ると、すぐ目の前が琵琶湖疏水です。山側(京都方向)に少し歩くと、古色を帯びた重厚な閘門が姿を現しますが、これが1889(明治22)年に完成した大津閘門。さらに歩いていくと第一トンネル(長等山トンネル)東口に到着です。ここから山中を2.4km(当時としては日本最長)流れ、諸羽トンネル・第二トンネル・第三トンネルを経て蹴上へと流れていくのか。残念ながら柵があり接近できないのですが、不釣合いなほど豪壮なペディメント(記念的建築であることを示す三角破風)ははっきりとわかります。関係者のこの疎水にかける思いを物語っているかのようでした。なお伊藤博文揮毫の「気象萬千」という掲額が門の上部にあるそうですが、これはよく見えませんでした。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2009-10-12 07:13 | 近畿 | Comments(0)
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