近江錦秋編(20):孤蓬庵(08.11)

 木ノ本から十五分ほどで長浜に到着、さっそく駅前でタクシーに乗り近江孤蓬庵(こほうあん)に向かってもらいました。小糠雨がしとしと降る中三十分弱で到着、運転手さんには駐車場で待っていてもらい中を拝見することにしましょう。このお寺さんは有数の茶人、そして華道や作庭の第一人者として活躍した小堀遠州(1579~1643)の菩提寺で、彼が京都大徳寺に建立した孤蓬庵に対し、近江孤蓬庵と呼ばれています。明治維新後、無住のまま荒廃していましたが、1965(昭和40)年に再建、「遠州好み」の庭も同時に補修整備されたとのことで、紅葉の名所としても知られています。建立は遠州の没後なので、彼が直接作庭に関わっていはいないでしょう。木々にかこまれた道を歩いていくと右手に竹林、そこには「足元にご注意下さい 庭師 水谷」という貼り紙。うーむ水谷さんが精魂込めて手入れをされているお庭なのですね。
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 落ち着いた雰囲気の門をくぐると右手には数奇屋造の建物、そして雨に濡れてしっとりと輝く木々や草々の中を歩いていくと、山裾に抱かれるように佇む孤蓬庵とご対面です。
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 「ごめんください」と静寂を破っても、聞こえてくるのは雨音だけ。中に入り指定されたところに拝観料をおき、お庭を見せてもらいましょう。右手は簡素な石組みの枯山水、正面は池泉回遊式の庭園です。とりたてて楓は多くありませんが、ところどころに色づいた紅葉があり、雨で俗塵を洗い流され嬉しそうに輝いていました。
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 円の上部を水平に切り取った手水の形が珍しいですね。また柱の釘隠しも凝った意匠です。
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 参拝客がわれわれ二人しかいないという最高のシチュエーションで、本堂の真ん中に正座して鴨居・障子・縁によるトリミングを楽しんだり、縁に出て雨がおりなす池の波紋を眺めたり、心の琴線が調律されるようなひと時を過ごせました。しかし、花に嵐のたとえもあるぞ、どやどやどやどやと団体客がやってきてゆるやかに張りつめた空気を粉微塵に破っていきます。引き上げる潮時ですね、本堂を出てタクシーに戻り長浜駅へ向かってもらいました。

 本日の七枚です。
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by sabasaba13 | 2009-10-23 07:36 | 近畿 | Comments(4)
Commented by プロクルー金澤 at 2009-10-26 10:14 x
こんにちは!
こちらは「長浜観光協会」サイトを運営しております(株)プロクルーの金澤と申します。
このたびは、長浜に来ていただきましてありがとうございます。
ブログを楽しく拝見させていただきました!
紅葉きれいですね。もうこんなに色づいているんですか?

「長浜観光協会」の「長浜に来られた方のブログ」と「びわ湖・近江路観光圏」の「びわ湖・近江路を訪れた方のブログ」、そして、当社運営のブログコミュニティサイト「コブログ」の「旅ブログ」では、観光に来られて長浜・湖北・湖東のことを書いていただいている貴重なブログをサイト上で紹介させていただくことにより、これからこちらに来られる方の参考にしてもらいたいと考えています。
そこでもしご了解していただければ、こちらのブログを掲載させて頂きたいので、コメントかメール(info@e-ohmi.net)でお返事をいただければ嬉しいです。
また、このブログのおじゃまをしてしまいました場合は、たいへんお手数ですがこのコメントの削除をお願いいたします。
Commented by sabasaba13 at 2009-10-26 18:40
 こんばんは、金澤さん。こんな粗忽なブログでよろしければどうぞ掲載してください。すこしでも長浜を訪れようとしている方の参考になれば幸甚です。なお写真の紅葉は、昨年(08.11.24)のものです。今年もきっと綺麗でしょうね。
Commented by プロクルー金澤 at 2009-10-27 10:18 x
ブログの掲載許可をいただきありがとうございました!
早速掲載させていただきました。
「長浜観光協会」の「長浜に来られた方のブログ」
「びわ湖・近江路観光圏」の「びわ湖・近江路を訪れた方のブログ」
「コブログ」の「旅ブログ」
お時間のあるときにでもご確認ください。

昨年のお写真だったんですね。失礼しました。
sabasaba13さんのブログは、どれもお写真が素敵ですね!
今後も楽しみにしています。
またぜひ長浜へいらしてくださいね☆
プロクルー 金澤
Commented by sabasaba13 at 2009-10-27 18:11
 こんばんは、金澤さん。たしかに確認いたしました。
 実はかなり前に、国友鉄砲の里資料館を見学した帰りに長浜に寄って、落ち着きのあるいい町だなあと感服した思い出があります。今回もすこし散策するつもりでしたが、記したとおりの体たらくで断念した次第です。霊峰伊吹山が冠雪をいただくころ、再訪を期したいと思います。
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