御岳渓谷・青梅編(1):玉堂美術館(08.11)

 さてさてそろそろ紅葉前線が関東にもやってまいりました。昨年は東北近江と紅葉狩りを満喫したのですが、やはり地元の紅葉も愛でたいものです。これまで六義園後楽園小石川植物園神宮外苑新宿御苑旧古河庭園名主の滝殿ヶ谷戸庭園と経巡ってきましたが、すこし遠出をして紅葉の名所として評判の高い御岳渓谷に行ってみることにしました。以下、スーパーニッポニカ(小学館)から引用します。
 東京都青梅市の西部、東日本旅客鉄道青梅線沢井駅から御嶽駅南方にかけての多摩川の渓谷で、沢井駅南の吊橋の楓橋から上流の御岳橋までの約4キロをいう。関東山地を深く侵食した渓谷で、両岸に遊歩道があり、四季を通じて山水の美が楽しめる。
 紅葉の時期に行くのははじめてなので楽しみです。そして以前ほんの少し立ち寄った時に、そこはかとなく漂う昭和の雰囲気が気に入った青梅にも寄ってみることにしました。持参した本は「人民は弱し 官吏は強し」(星新一 新潮文庫)です。

 時は昨年の十一月の最終日曜日、幸い好天にも恵まれました。事前に調べた情報に寄ると、紅葉の盛りは過ぎているようですが、初志貫徹、JR中野駅からホリデー快速おくたま号に乗ること約一時間十数分で御嶽駅に到着しました。車内はけっこう混雑していましたが、半分ほどの方々は下車せず、おそらく奥多摩の紅葉狩りに行かれるのでしょう。駅に置かれていた観光地図をいただき、さあ出発。駅の周囲を見る限りでは、まだ葉が落ちておらず色付きを残した楓もかなりあります。
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 駅前にかかる御岳橋を渡って上流・下流を睥睨すると、盛りを過ぎたとはいえ、さまざまな色合いの紅葉が錦の如く山々を装っております。いやあ綺麗綺麗。そして人呼んで「カヌーのメッカ」、世界中のカヌーイストが一日五回御岳渓谷に向かって礼拝する…というつまらない冗談は火曜日の朝にゴミ捨て場に出すとして、こんな寒い時期でもたくさんのカヌーがつーいと川面を走っていきます。
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 橋を渡り左手の坂をおりていくと日本画家・川合玉堂の美術館があります。開館は午前十時、まだ十数分ほど間があるので美術館の周辺を散策しましょう。すぐ前にある大イチョウはほとんど葉が落ちていますが、落葉が周囲の地面を埋め尽くし黄金色の絨毯が敷き詰められているようです。美術館の石垣+白漆喰の壁と名残の紅葉や散紅葉が調和して、なかなか味わい深い風情をかもしだしています。
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 そして玉堂美術館に入館、晩年をここ御岳で暮らした彼を記念してつくられた美術館です。自然の美しさを優しい筆致で描いた優品をしばし堪能しました。また彼の画室も再現されています。
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 なお竜安寺石庭を模したお庭もけっこうなものです。御岳の山々を借景として、広々とした空間にしきつめられた白砂、アクセントとなる苔、白漆喰の壁、名残の紅葉。見ているうちに心が落ち着いてくるようです。
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 本日の五枚です。
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by sabasaba13 | 2009-11-17 06:04 | 東京 | Comments(0)
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