上信編(1):安中(04.7)

 長野県中込にある明治初期の小学校を見に行きたいと虎視眈々と狙っていたところ、近くに秩父事件関連の物件が多々ありとの情報をgetし、廃線となった旧信越本線が遊歩道(アプトの道)として整備されているという話も耳に入ってきました。巨大な連環が、今、音をたててつながった! ガシャン というわけで、昨年の7月に碓氷~小諸を彷徨う一人散歩に行ってまいりました。
 まずはJR高崎線で高崎まで行き、信越本線に乗り換えて安中で下車。なかなか風情のある街並みとの噂なのですが、時間の関係上泣いて馬謖を斬り、タクシーにて移動しました。新島襄の旧宅を拝見した後、旧碓氷社事務所へ。ここは明治12年、官営富岡製糸場に対抗するために碓氷郡の有力者がつくった座繰製糸組合「碓氷社」の事務所でした。和風に窓ガラスを折衷させた近代和風の建築です。官に対して「あってこともねえ!(群馬弁)」と立ち向かうその意気やよし、かつての熱気を感じる重厚な建物でした。世に名高い上州の嬶天下は、小規模な製糸業を支えた女性たちから生まれたのでしょう。そして海老名弾正・新島襄らによって設立された安中教会へ。残念ながら敷地内への立入は禁止で、塀越しに外観を見るだけでした。隣りにある旧碓氷郡役所を見物して、安中駅へ直行。眼前には、カドミウム公害で著名な東邦亜鉛安中精錬所が…
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 本日の一枚は、旧碓氷社事務所です。
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by sabasaba13 | 2005-04-05 06:27 | 関東 | Comments(0)
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