松本・上高地編(10):須坂へ(09.5)

 目覚めてカーテンをあけると、小雨模様。これは想定内ですので泰然自若、ホテルの一階に併設されているファミリー・レストランでモーニング・サービスをいただきながら、本日の旅程を確認しました。まずは須坂に行って古い町並みを散策、時間があったら善光寺に寄り、松本へ戻って松本市歴史の里、教育文化センター、あがたの森公園を見物して、中町通りとナワテ通りを逍遥、そして何としてでも馬刺しを食す! 傘をさして松本駅へと向かいますが、歩道に灰皿が設置してあるのをよく見かけます。自動車の排気ガスや核(原子力)発電所の放射能は見逃して、煙草の煙を蛇蝎の如く忌み嫌う昨今の風潮のなかで、これは嬉しい所業です。愛してるよ、松本市。そして篠ノ井線の長野行き列車に乗り込むと、十五分ほどで明科(あかしな)駅に到着です。そう、大逆事件で、宮下太吉が爆弾を製造・実験したところですね。以前に訪問したことがあるので、今回はカット。公民館の二階で忘れられたように関連物件が展示されていたあの資料館は、いまどうなっているのでしょうか。
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 さてガイドブックをとりだして篠ノ井線を眼で追っていくと…「姨捨」! そうか、姨捨の棚田を眼下に見られる姨捨駅はこの沿線にあったんだ。以前、秋の実りの時期に訪れたことがあるのですが、素晴らしい眺望と景観でした。代掻き・田植えのため水をたたえたも見応え十分に違いありません、これはぜひ途中下車して見てみたい。というわけで、善光寺をカットして須坂→姨捨の棚田→松本徘徊と予定を急遽変更することにいたしました。やがて列車は山の斜面にそって走り、姨捨駅のあたりでは千曲川と善光寺平が一望できるみごとな景観です。ただ棚田の全貌は鳥瞰できないので、やはり帰りに途中下車して歩いてみることにしましょう。列車は、ここも以前に訪れた蔵の町のある稲荷山駅を駆け抜け、そして長野駅に到着。駅で帰りの時刻表を確認すると、12:04の松本行きに乗ると、12:32に姨捨着、途中下車し一時間ほど散策して、次の13:35発の列車に乗る、うん、これでいこう。七年に一度(丑と未)の御開帳ということで、長野駅は善光寺参りの善男善女でみちあふれていました。絶対秘仏の本尊、一光三尊阿弥陀如来の身代わりとして鎌倉時代に造られた前立(まえだち)本尊を本堂に迎え、結縁するそうですが、信仰心は皆無に近い小生、パスしても未練はありません。
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 そして駅舎から出て、すぐ近くの地下にある長野電鉄長野駅へ行き、須坂行きのレトロな列車に乗り込みました。千曲川やりんご園など車窓の風景を楽しんでいると、三十分ほどで須坂に到着です。ここ須坂は江戸期を通して、米、薪、炭、農産物などの集散地で、谷街道と大笹街道が交差する要衝として繁栄し、明治から昭和初期にかけては製糸業の拠点として巨額の富が集まっていたそうです。往時の殷賑をうかがわせる古い町並みが残されているとのことなので楽しみです。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2010-03-03 06:07 | 中部 | Comments(0)
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