松本・上高地編(18):縄手通り(09.5)

 そして女鳥羽川を渡ると、川沿いに走るのが縄手(なわて)通り。この名称、かつてこの辺りが松本城の外堀だったことから建築の際に測量用の縄を張った場所だったとか、縄で繋がれた罪人が通る道だったとか、縄のように細く長い通りだからだとか、諸説紛々、正確な由来はわからないそうです。縄手通りの歴史は、明治期に露店から始まった商店街で、今でも小さな商店が肩を寄せ合うようにしてざっかけない商いをしている感じです。
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 なおどういう謂れかはわかりませんが、蛙がこの商店街のシンボルのようで、蛙の顔はめ看板を二つゲットしました。
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 ふたたび川を渡るとすぐ目の前にあるのが、ガイドブックに掲載されていた民芸茶房「まるも」。こちらで珈琲をいただいて一休みすることにしましょう。外観は白壁の古い商家、中に入ると薄暗い店内では電灯の明かりが木地を暖かく染め上げ、アンティークな家具や民芸品がみちあふれた心温まる空間となっています。カップや砂糖壷、敷布も洒落たもので、美味しい珈琲を豊かな気分で楽しむことができました。机上にあった小さなパンフレットにはこう記されていました。「この喫茶店は、まるも旅館の一部になります。昭和31年松本民芸家具の創立者池田三四郎先生が設計、柳宗悦先生が開店時ご覧になりお賞め頂きました。以来、かわらず営業させて頂いております。旅館は創業慶応四年、現在の建物は明治21年松本大火後の建築になる蔵造りです。」 つい先日、柳宗悦が創立した日本民藝館を訪れ、彼に関する展示があった「アーツ・アンド・フラフツ展」を見てきたばかり、不思議な縁に導かれたようです。隣のテーブルでは、うら若き女性が一心不乱に本を読み耽っていました。嗚呼、なぜ「お嬢さん、私と信州の中馬制について語り合いませんか」と言えなかったのだろふ。
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 さてそれでは松本駅のあたりで夕食をとりますか。途中にあったのが、牛つなぎ石。なんでも上杉謙信が武田信玄に塩を送った際に、それを運んだ牛をつないだ石だそうです。ちょっと眉唾のような気もしないでもありませんが、注連縄をまかれた黒い石が小雨をあびてぽてちんと佇んでいました。そして駅前にある銅像は、槍ヶ岳開山の租、播隆上人像(1782~1840)。1828年に槍ヶ岳の初登頂に成功したそうですが、おそらく修験道の方でしょう。敬意を表して一枚、撮影。
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 そして昨晩と同じ「萬来」に寄って、馬刺しをいただきました。脂身の少ないしっかりとした味とにんにく醤油がよくマッチして美味美味。さて明日は早起きをして、いよいよ待望の上高地です。

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2010-03-11 06:09 | 中部 | Comments(0)
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