会津・喜多方編(31):蔵の里・下三宮集落(09.8)

 そしてなかなかフォトジェニックな蔵を利用した市美術館の前にある「喜多方 蔵の里」に到着。
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 それにしても、なぜ喜多方には蔵が多いのか。観光協会のホームページによると、その理由として(1)良質の水と米に恵まれた土地ならではの醸造業を営む場として、蔵が最適な建物であったこと、(2)男たちのステイタス・シンボルであったこと、(3)1880(明治13)年に起きた大火の影響、ということです。特徴は次の通り。(1)周辺の集落にも蔵が多い。(2)用途が幅広い。倉庫だけでなく、店舗(店蔵)、住まい(蔵座敷)、漆器職人の作業場(塗り蔵)、酒・味噌・醤油の貯蔵庫(酒蔵・味噌蔵・醤油蔵)、屋敷の塀(塀蔵)、トイレ(厠蔵)など様々な使い方があるそうです。(3)建築様式・材料が様々である。白漆喰の他に、黒漆喰、煉瓦、土壁などがあります。特に煉瓦が使用されるのは全国的にも珍しいですね。(4)現在も生活の中で使われている。もしかしたらこれが一番凄いことかもしれませんね。
 ここ蔵の里でも、穀物蔵、味噌醸造蔵、座敷蔵、勝手蔵、蔵店、酒造蔵など、いろいろなバリエーションを見学することができます。
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 また日本の社会福祉事業の基礎を築いた瓜生岩子、郷土史家の二瓶清、喜多方事件、社会教育運動を推進した蓮沼門三(あっ山都駅にあった記念碑の人物だ)に関する展示コーナーもありました。
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 なおこちらのトイレ男女表示が、腰が引けて用がたせなくなってしまうほどの達筆だったことを付言しておきましょう。全国283人のトイレ表示フリーク(略称トンちゃん)、蔵の里を見逃すな!
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 ふたたび自転車にまたがり、サイクリングロードを北上、それが終ったあたりの近くに蔵がたくさんある下三宮集落があると観光地図にあるので寄ってみました。押切橋・下三宮橋を渡ると、農村風景の中、肩を寄せ合うようにして家と蔵が密集する集落にすぐ着きました。新しく塗り直したようなきれいな白壁の蔵も散見されるので、今でも大事に使っていることがよくわかります。妻の上部には、屋号・名字・印を記してあるので、その家を象徴する大事な存在なのでしょうね。
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 鏝絵もいくつか見かけました。
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 そして集落の中心には、みんなの精神的支え(なのかな)である堂々とした火の見櫓が屹立してあたりを睥睨していました。ほんとに小さな集落なのですが、角を曲がるごとに、蔵たちが折り重なって変化に富んだ表情を見せてくれます。この集落、好きだなあ。
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 さて再び橋を渡って、今度は会津浪漫輪道(大川・喜多方サイクリングロード)を走ることにしましょう。こちらは押切川と山なみと田園風景を眺望しながら走れる快適なサイクリングロードでした。そして国道121号線と合流し、押切川を渡ってさらに北上しますが、このあたりからだらだらとした上り坂が続き、ボディ・ブローのように確実に体力と気力を容赦なく奪っていきます。途中で火の見櫓と「瓜生先生碑」を発見。さきほど知った瓜生岩子のことですね、きっと。それにしてもなかなか着かないなあ…
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 実は喜多方の観光地図なのですが、詳細な解説はたいへん結構なのですが、距離関係が石野真子の歯並びのようにめちゃくちゃなので困ります。地図を見ると、熱塩温泉なんて、「となりのトトロ」のテーマを口笛で吹きながらすぐ着けそうなところに記入されていますが、飛んでも八分歩いて十六分、すでに蔵の里から一時間十分もペダルをこいでいるのにまだ着きません。これはぜひ善処を望みます。会津若松の観光地図を見習っていただきたい。

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2010-06-19 06:40 | 東北 | Comments(0)
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