会津・喜多方編(38):喜多方(09.8)

 その前にある喜多方市立第一小学校には二宮金次郎像があり、その門には「贈 幼少より青年時代を赤貧に生き人生に目標を持って生きた 関柴町 渡部要」というプレート。ここにも歴史がありました。次の世代のために教育施設を寄付する、その意気や良し、ですね。
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 そして蔵が集中するもう一つのポイント、中央通り(ふれあい通り)に出ました。まずは醸造業を営んできた甲斐本家、入場料を払って内部を見学できます。喜多方でも珍しい黒漆喰の座敷蔵・店蔵が見事でした。また店舗では、欅一木から削り上げた螺旋階段を見ることができます。
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 金田洋品店は煉瓦蔵、壁面の切り文字がお洒落ですね。道沿いや路地に蔵が点在していますが、途中から歩道にアーケードがつくられているのは残念。家の顔が見えず、雰囲気ぶち壊しです。
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 私が一番気に入ったのが若喜商店。まずは調和や統一感などくそくらえと言わんばかりのファサード、窓の形や色の配置や建物の構造などすばらしいアンバランスです。破綻すれすれ、惜しいなあ、もう一頑張りすればダダイズムにまで突き抜けたのに… もう一つの見どころは裏の蔵、煉瓦造りの三階建て、おまけにベランダがついているという外連みたっぷりの物件です。なおこちらは無料で内部を見学できます。
そして中央通りと並行する裏通り「歴史的道すじ」を走ってみました。蔵や酒屋が点在する、閑静で落ち着いた渋い雰囲気の路地でした。途中にある安勝寺は蔵造りの本堂が珍しいお寺さんです。
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 さてそろそろ帰京の時間です。駅前まで走り、自転車を返却。夕食は駅近くの丸見食堂にしました。喜多方ラーメンガイドにはこう書いてあります。「一度食べれば分かる、こだわりのスープ。喜多方駅の目の前にある丸見食堂。店主イチオシは、"ネギラーメン"。シャキシャキのネギと肩ロースのチャーシューとの相性が抜群。スープの味を一定に保つために小さな寸胴を使用するというのも、ご主人のこだわりがうかがえる」 さっそくネギラーメン(750円)を注文、水準以上の味ですが、やはりさきほど食べた食堂なまえのラーメンの澄明な味が埋もれ火のように燻っています。
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 そして郡山行き列車に乗り込み、磐梯山や弾正ヶ原や夕日を眺めながら帰京。

 本日の四枚、上の二枚が若喜商店、下の二枚が歴史的道すじです。
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by sabasaba13 | 2010-06-27 07:21 | 東北 | Comments(0)
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