五島・対馬・壱岐編(1):長崎(09.9)

 島には心惹かれます。船に乗って、だんだんと島影が近づいてくる時の昂揚感、美しい自然、独自の暮らしぶりや文化、そして美味しい食べ物。島での暮らしの厳しさを知らぬ能天気な旅行者の戯言と言われてしまえば、返す言葉もありませんが。これまでもいろいろな島を経巡ってきました。南の方から挙げていくと、西表島石垣島波照間島黒島小浜島竹富島嘉弥真島宮古島久米島渡嘉敷島、伊江島、沖縄本島加計呂麻島喜界島奄美大島屋久島種子島、天草諸島、平戸島角島大津島祝島周防大島宮島江田島下蒲刈島大崎下島大久野島向島因島生口島大三島伯方島大島小豆島淡路島紀伊大島友ヶ島、江ノ島、猿島、仁衛門島などなど。こうして列挙しただけでも、悲しみも喜びも幾歳月、いろいろな光景がよみがえってきます。有人島に無人島、船で行った島、車で行った島、飛行機で行った島、自転車で行った島、砲台や要塞や毒ガス工場のあった島、豊かな島貧しい島、ほんとうにいろいろな島に出会えました。たぶんこれからも島巡りは続けるでしょうが、やはり大御所的な存在にして未踏の島、佐渡、隠岐、壱岐、対馬、五島はぜひ訪れてみたいとかねてから思っていました。幸いシルバーウィークに代休をからめて六日間の休暇がとれたので、一念発起、まずは手始めに五島・対馬・壱岐を踏破するアイランド・ホッピングに行くことにしました。アクセスが難しいので念入りに調べて旅程を組んだところ、次のような骨組みができあがりました。[第一日目] 空路長崎へ、バスで西彼杵半島にある教会物件を見学、長崎港から船で五島列島の福江島へ。福江泊。[第二日目] 福江島の教会物件、および船で中通島へ行ってこちらの教会物件をタクシーで見学。福江泊。[第三日目] 船で長崎港へ行き、長崎空港から飛行機で対馬へ。厳原(いずはら)を見学し、厳原泊。[第四日目] タクシーを一日借り切って対馬を見学。厳原泊。[第五日目] 船で壱岐に行き、観光バスツァーに参加。郷ノ浦泊。[第六日目] 観光バスツァーに参加して、午後に船で博多港へ移動。福岡空港から飛行機で帰郷。悪魔の如く細心に、予約できるものはすべておさえておきました。テーマとしては、五島では教会とうどん、対馬では戦争遺跡、壱岐では…壱岐では… ま、とりあえず未踏の島に一歩を印すということにしておきましょう。経験則から言えば、好奇心と注意力さえ漲らせていれば、現地で思いもかけないテーマを見つけることができると確信しています。後は台風にぶつかって足止めをくらうことがないように、只管天神地祇と山ノ神に祈るのみです。持参した本は「オウエン自叙伝」(ロバアト・オウエン 五島茂訳 岩波文庫)。

 某月某日、出発。長期予報によると台風襲来の心配はなさそうです。7:55発のJAL1841便に搭乗して、9:50に大村湾に浮かぶ長崎空港に無事到着。長崎市内へと向かうバスに乗り込むと、座席のポケットに「旅ムック」という観光案内が入っていました。どりゃどりゃと紐解いてみると、名所やお店の案内、イベント一覧、そして風俗関係店の紹介が載っています。
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 この手のお店には近づいたことがないので興味深くしげしげと読んでいると、「夜の店が10倍楽しくなるキーワード」という面白いコラムがありました。後学のために転記しておきます。
パブ     いわゆる酒場、public houseの略
スナック   ママがいて、女性スタッフが接客してくれるお店
クラブ    ママがいる比較的高級な店で、比較的大勢の女性スタッフを抱えている
キャバクラ  通常、ママがいなくて料金は時間制が多い
ショーパブ  歌やダンスをみせて接客してくれる
チャーム   無料のおつまみ=お通し
ハウスボトル セット料金内で飲めるボトル
飲み放題   時間制の飲み放題。通常ビールは含まれない
セット料   時間制の基本料金システム、これに追加の飲食やサービスが加算される
TAX(税)  サービス料との区別がない場合もある
サービス料  接客に対して支払う料金。セットに含まれていることが多い。
延長料    セット時間が過ぎた後もいるときに支払う料金
VIPルーム 重要な方々のための個室で有料の場合もある
 ほえー、私の知らない世界だ。(ほんとだよ) ママがいるとスナック・クラブ、いないとキャバクラなのか。それではこの"ママ"とはいかなる存在なのか、今度実地に探求してみることに…
by sabasaba13 | 2010-07-02 06:29 | 九州 | Comments(0)
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