伊豆編(3):石廊崎(05.3)

 さて、車を借りて伊豆半島の南端石廊崎へ。約30分で到着です。海沿いの快適な道を、わき見しながら快調に飛ばす山ノ神と、手を握り締めながらニコニコと強張った笑顔をつくる宿六。やれやれ無事につきました。すると岬めぐりの遊覧船が出航寸前、あわてて飛び乗ります。さあ石廊崎を海から眺めて堪能しようと鷹揚にかまえていましたが、飛んでも八分、歩いて十六分。少し沖に出ると、強風のため海は荒れ模様です。木の葉のように波にもてあそばれる遊覧船、そしてはるか沖合には憧れの神子元島灯台。前言を一部撤回します。鏡のように海が静かな時に是非行ってみたい。私は必死で柱にしがみついているのに、揺れ系の乗り物にめっぽう強い山ノ神は「きゃー、今度の波は大きいわよおおおおお」とはしゃぎまわっております。あなたの三半規管はどうなっているのだあああああ、という言葉を飲み込みヒクヒクと顔をひきつらせながら「そうだねえええええ」と笑顔で応える律儀なわ、た、し。視線がよく定まらなかったのですが、そそりたつ絶壁や海中から聳える奇岩の数々、絶景だったような気がします。
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 さて港に戻り、役行者の巨大な銅像の脇から緩やかな坂道を歩いて石廊崎の先端へ。彼は7世紀末の伝説の山岳修行者で、修験道の開祖といわれるお方です。そういえば人々を妖惑したとして伊豆に流されたとの言い伝えがあります。途中に、2003年に閉園となった「ジャングルパーク」の廃墟群がありました。廃墟探訪というディープな世界に嵌ったら抜けられそうもないので、そそくさと立ち退き十分ほど行くと、白亜の石廊崎灯台が見えてきました。この灯台も初代はブラントン設計で1871(明治4)年に完成されたのですが、暴風で大破し1932(昭和7)年に建てかえられたものです。残念ながら内部見学は不可、柵に囲われ近くにも寄れないのですが、手前にある鉄塔の根元から絶好のアングルで見ることができます。風雨に寡黙に耐え、ひたすら安全な航海のために光を投げ続ける姿は神々しささえ感じます。岬の突端に突き出た断崖の上には、役行者ゆかりの石室(いろう)神社が鎮座しています。台風接近の際には、ぜひここからのレポートを期待します。
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 さて次は波勝崎へ。ところが、波勝崎苑という野猿とふれあう有料公園の中の奥にあるようで、すでに閉園時間を過ぎていたため行けませんでした。その近くには画家の林武が命名したという喚声というビュー・ポイントがありました。下田に戻る途中の吉祥や下賀茂温泉のあたりには、菜の花畑が散在し感激、風景が涙にゆすれてしまいました。そして宿の下田大和館に到着。多々戸浜を見下ろすオーシャン・ビューの素敵な部屋と温泉に大満足です。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2005-04-15 06:13 | 中部 | Comments(0)
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