明治神宮編(2):(09.11)

 さて日本で何番目かに大きい鳥居をくぐりしばらく歩くと、参道は右に曲がります。ん? ということは正面から参道を歩いてくると、大鳥居のところで左折、そしてここで右折、つまりくきっくきっと二回曲がって本殿に到達するわけですね。なぜこんな結構にしたのでしょう。推測ですが、参拝者の視線から祭神を隠すことによって、その権威を高めようとしたのでは。だとしたら、伊勢神宮における写真撮影禁止の措置と同様ですね。こちらも写真撮影禁止だったりして。徹底的に「隠す」ことによって、尋常ならざる何かがそこにあるような錯覚に落ち入らせる。近現代天皇制における巧妙な仕掛けの一端を見たような気がします。拝殿前の広場は、多くの方々で賑わっていました。そして拝殿に入ると…カメラを構える人を警備員が制止しています。やはり写真撮影禁止でした。そしてこちらで結婚式を上げるのでしょう、新郎新婦と親族のみなさんがしずしずと拝殿の前を横切りはじめました。「おー、びゅーてぃほー、えきぞちっく」と外国人観光客のみなさんが写真を撮影しはじめると、また違う警備員が彼ら/彼女らの肩や腕に手をかけ「あまり近づくんじゃねえよ」と言わんばかりに邪険に引き戻します。その傲岸な態度には不快感を覚えました、口で言えばすむのにね。その居丈高な傍若無人さに「俺のバックには権威ある存在がいるんだ」という草の根権威主義の姿を見るのは穿ちすぎでしょうか。もう二度とここには来ないでしょう。
c0051620_6284333.jpg

 広場から西の方へそそくさと立ち去ると、駐車場に○○ナンバーの車が数台停めてありました。さきほどの親族御一行様のものでしょうか。ここで山ノ神が囁きます。「ねえねえ、○○ナンバーといい、ピーーーーー服装といい、やくざ屋さんの結婚式じゃないかしら」 コメントは控えますが、まあそういう意見もあったということで紹介しておきます。そして右へ曲がり、鬱蒼とした木立の中を宝物殿へと向かいます。それにしてもわずか百年足らず前に人工的に造成された森とは思えません。大都会のど真ん中にあるとは思えない気持ちのよい散歩道でした。残り少ない余命を悟った猫が集まってきて泰然として死んでいくという「猫の墓場」がここにあるという噂を聞いたことがありますが、さもありなん、という雰囲気です。いちおう、眼を皿のようにして捜しましたが、それらしい場所はありませんでした。そして眼前に緑の芝生で覆われた広場に到着です。ところどころにある小さな土饅頭は土竜の為せるものだと、山ノ神のご教示。

 本日の一枚です。
c0051620_629248.jpg

by sabasaba13 | 2010-11-09 06:29 | 東京 | Comments(0)
<< 明治神宮編(3):(09.11) 明治神宮編(1):(09.11) >>