京都錦秋編(9):嵐山(09.12)

 さてそろそろ嵐山・嵯峨野へ向かいましょう。門前近くのお宅には「こまとめ…」と刻まれた、上部に穴のあいた細長い石が置かれていました。馬をつないでおくための石なのでしょうね。その近くで山ノ神が突然立ち止まり地面をじっと眺めています。「坪庭よ」 えっ、ああなるほど、アスファルトの窪みに緑の草が詰まっています。どこかの風流人が丹精こめて…なわけはないな、単なる偶然でしょうが、京都最小の坪庭と認定いたしましょう。それにしても、神は細部に宿り給う、それを見逃さなかった山ノ神の眼力に敬意を表し「散歩の奇人」という称号を捧げましょう。(彼女曰く「絶対嫌よ」)
c0051620_7283177.jpg

 阪急上桂駅から列車に乗り、五分ほどで阪急嵐山駅に到着。おっ何やら物々しい雰囲気です。向かいのホームで熱心に列車を撮影する方々、目を光らせる駅員、「撮影厳禁」という貼り紙、なんだなんだなにが起きているんだ? 駅前に出ると、こちらには長い行列ができており、駅員が「最後尾」というプラカードを持っています。どうやら鉄道マニアのための撮影会が催されている模様です。今、インターネットで調べてみたところ、1969 (昭和44)年12月6日、それまで「天神橋駅」を南のターミナルとしていた千里線が、新たに建設された大阪市営地下鉄堺筋線と相互直通運転を開始して、その四十周年記念日の前日だったのですね。そのお祝いに阪急嵐山線にはじめて入線する、記念ヘッドマークをつけた堺筋線車輌(66系)の写真撮影会だそうです。精神分析学者・岸田秀氏曰く「人に迷惑のかからないくだらないことに人生の意味を見出すのがいちばんすばらしい生き方である」。諸手を挙げ満腔を意をもって賛同、私も見習いたいものです。
c0051620_729136.jpg

 さてさすがは嵐山、たいへんな賑わいでした。渡月橋を渡ると、錦の嵐山を背景に松風閣の紅葉が桂川に映りそれはそれは美しい景観でした。この頃になると雨は完全にあがり青空が広がりはじめています。これなら自転車を借りて嵯峨野を徘徊できますね。おっとその前に、天龍寺の塔頭、宝厳院(ほうごんいん)に寄ってみましょう。実は数年前に訪れたのですが、その時はまだまだ色づきが盛りではなく悔しい思いをしました。ぜひ再挑戦してみましょう。
c0051620_729297.jpg


 本日の一枚です。
c0051620_7295152.jpg

by sabasaba13 | 2010-11-27 07:30 | 京都 | Comments(0)
<< 京都錦秋編(10):宝厳院(0... 京都錦秋編(8):地蔵院(09... >>