京都錦秋編(14):護法堂弁才天(09.12)

 さて次なる目的地は護法堂弁才天、地図を頼りにペダルをこいで十数分ほどで到着です。化野念仏寺の近く、京都バス停留所「護法堂弁才天前」の前にある小路をちょっと入ったところにありました。深山幽谷の如き森閑とした景色の中、ひっそりと佇む小さなお堂、そして天をも覆わんとするモミジの古木。落葉がかなり進んでいるのがまことに残念ですが、雨に洗われた散りモミジの美しいこと美しいこと。観光客の"か"の字も見あたらず、しみじみと紅葉を鑑賞することができました。お堂の脇にある小さな池と苔むした蹲、そこに幾重にも散り重なる色鮮やかな紅葉も素晴らしいですね。ここは穴場中の穴場、お薦めです。
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 さてここから嵯峨野のメインストリートを走りぬけ、厭離庵へと向かいましょう。時刻は午後四時半、さすがに人通りもまばらになっています。しかし地図の見方を間違えたのか、厭離庵が見つかりません。自転車の返却時刻は午後五時だし、それにおそらく閉門しているだろうと探索をあきらめ、駅へと向かいました。なお「徹底 京都紅葉めぐり」(水野丹石 講談社)によると、この厭離庵、広沢池、化野念仏寺、清涼寺界隈、大悲閣がこのあたりの穴場だそうです。その清涼寺の隣にあったのが豆腐の老舗「森嘉」、ちょっと立ち寄ってひろうす(200円)とプチ厚揚げ(80円)を購入しました。店の中を覗くと、みなさん大童でお仕事の最中です。
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 駅へ戻ろうとする人力車が数珠繋ぎとなった渋滞の脇をすりぬけ、JRの踏切を渡り、五時十分前に店にすべりこみました。セーフ! そして山ノ神の仰せの通り、さきほどもらった無料入浴券+サービスのタオルをつかって駅のホームにある足湯に入りました。実は私、初体験。よく温泉街などで見かけても、風馬牛、まったく黙殺してきたのですが…あああああああ気持ちいいいいいいい。足の指の間のぬめぬめがきれいに流し落とされ、やがてじんわりと足全体がぬくんできます。河井寛次郎曰く「手考足思」、本日一所懸命沈思してくれたわが足の労をいたわってやることができました。なおこの足湯は2004(平成16)年春に嵐山温泉が開湯したことを記念して、JR九州由布院駅をモデルに同年9月に完成したそうです。
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 さてそれではホテルへと戻りますか。さすがに毘沙門堂・勧修寺へ行く余裕はありませんでしたが、しようがないですね。列車を待つ間、ベンチでさきほど「森嘉」で買ったひろうすをいただきましたが、ほこほこしたユリネが大変おいしゅうございました。そして入線した列車に乗り込みます。そうそう、嵐電ではイコカが使えないので切符を購入することになります。そして「嵐電天神川」駅で下車して地下鉄東西線「太秦天神川」駅に乗り換えたところ、なんと京阪大津線への直通列車があり、浜大津まで乗り換えなしで行けることがわかりました(ただし一時間に二本程度)。これは便利だ、琵琶湖ホテルが定宿になりそうな予感がします。余談ですが「線路を楽しむ鉄道学」(今尾恵介 講談社現代新書1995)によると、この路線の大谷~上栄町間は普通鉄道としては関西で最急勾配の61パーミル(最大で38パーミル)だそうです。だからどうした(So what)と言われても、そういうものだ(So it goes on)、としか答えられませんが。そして三十分強で浜大津に到着、ここから徒歩数分でホテルに着きました。

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2010-12-02 06:26 | 京都 | Comments(0)
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