京都錦秋編(15):ホテルにて(09.12)

 さっそくチェックインの時にもらったウェルカムドリンクをいただこうと、クーポン券を握り締めてラウンジに行ったところ、何とこれで二回飲めることが判明しました。嬉しさのあまり小槍の上でアルペン踊りを踊る二人。私は珈琲、山ノ神は紅茶をいただいて、ほっとひと息。そして昨晩予約をいておいた「かど萬」に行き、今晩は近江牛のすきやきを食しました。鍋老中の山ノ神、さっそく牛脂をひいて牛肉を焼きはじめましたが、♪やーきにくっやーきにくったっべほおだいたっべほおだいヨロレイヒ♪と楽しげに口ずさんでいます。なんだそりゃ? 「知らないの?」と呆れたような口調で言い、桂雀三郎withまんぷくブラザースが歌った「ヨーデル食べ放題」というヒット曲だと説明してくれました。知るか、んなもん。割り下を入れ肉や野菜を煮込み、ジューシーな近江牛に舌鼓を打ちながらしばし歓談。
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 今日一番良かったのはどこ?と訊ねると、彼女曰く「十円寺!」 じゅうえんでら? 「竹の子寺!」 たけのこでら? ああ、賽銭を十円おさめた淨住寺と、竹の寺・地蔵院のことですね。彼女のザッハリッヒカイトな記憶術にはいつも驚嘆します。そしてホテルへ戻り、またラウンジでロハの珈琲をいただいていると、山ノ神が懐から取り出したのが、これもチェックインの時にもらった「千円以上買い物すると抽選で景品があたる」券でした。さすがは信濃守藤原陳忠の生まれ変わり、きっちり土を掴んでいます。ホテルにある土産屋に行って彼女は物色、手持ち無沙汰の私は滋賀県に関する書籍を眺めていると、「顔出し看板大全 kaodas(カオダス)」(滋賀県「顔出し看板」発掘再生新規開発委員会編[筆者注:あー長い] サンライズ出版)という本を発見。まだ学会では用語の統一がなされていないので私は「顔はめ看板」と呼んでいますが、同好の士に巡り合えたことを喜びたいと思います。さっそく購入し、くじをひいて五等賞のボールペンをいただき、一足早く部屋へ帰還。ひとっ風呂あびて、「森嘉」のプチ厚揚げをつまみに地酒を飲みながら、紐解いてみました。滋賀県内の顔出し看板を網羅し、その詳細な所在地を紹介して啓蒙しようとするその意気やよし。私が見かけた賤ヶ岳坂本の物件もちゃんと紹介されていました。なお後者の白装束が謎でしたが、比叡山の峰を巡り歩く修行=回峰行(かいほうぎょう)を行う行者の装束であることが判明。大津絵の顔はめ看板も紹介されていましたが、これはぜひ拝んでみたいですね。また著者がネット上で確認した1042の画像によるテーマ分類の結果が興味深いものです。ベストテンは駅長(29)、忍者(18)、宇宙飛行士(14)、消防士(11)、姫(10)、鬼(9)、大名と姫(9)、カニ(8)、武田信玄(8)、旅姿(8)。駅長が第一位というのが面白いですね、私は山形駅で見ただけですが、そんなに多いんだ。JRの営業努力によるものなのかな。
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 そうこうしているうちに風呂につかってきた山ノ神も戻り、二人でベランダから夜の湖面や比叡山、ライトアップされた噴水を眺めながら一献傾けました。月が群雲に隠れているのがちょっと心配ですが、天気予報では明日は晴れ、午後から曇るそうです。

 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2010-12-03 06:25 | 京都 | Comments(0)
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