京都錦秋編(17):泉涌寺(09.12)

 その隣にあるのが法住寺、1183(寿永2)年、源義仲がここを襲撃して後白河法皇を幽閉した軍事クーデター、法住寺合戦の舞台となったところですね。東大路通に出て南下、今熊野商店街、そして新熊野神社のあたりを走り抜けていきます。新熊野神社の周囲を睥睨するような樹齢850年の大楠の健在を確認して一安心。この方と再会するのが、上洛する楽しみの一つです。
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 そして左折して泉涌寺道へ、だらだらだらだらとした長い坂道をひいこら言いながら上ること十数分で泉涌寺(せんにゅうじ)に到着。いやはや、お風呂と食べものは大好きですが、上りの坂道と脂身が大嫌いな山ノ神には申し訳ないことをしました。さてこちらは、南北朝時代から江戸時代にかけて、歴代天皇の葬儀が営まれた皇室の菩提所です。実はインターネットの某サイトで紅葉の穴場として紹介されていたので寄ってみました。拝観料(500円)を払って中に入ると、ゆるやかな下りの坂道、そして正面には大きな仏殿が見えますが、ちょっと位置をずらし右半分が木立で見えないようにしているのがなかなかにくい演出です。しかし肝心の紅葉は期待はずれ、特別拝観(300円)の御座所庭園を見てもモミジは少なく、紅葉狩りというにはあまりにも物足りません。ああ来るのではなかった、800円を無駄にしたと嘆息しましたが、実はここで時間をとられたことが、後ほど驚くべき出来事との遭遇につながります。なお駐車場と経蔵のあたりにきれいなモミジがありました。
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 そして今熊野商店街へと戻り、われわれ御用達のパン屋さん「ゲベッケン」でアップル・パイを購入。そして右へと大きく曲がる東大路通から脇道に入り、東福寺の塔頭・光明院をめざします。おおっさすがは紅葉の名所・東福寺、もう見ごろはとっくに過ぎているのに観光客が押し寄せています。どりゃちょっと冷やかしにいこうと、自転車から降りて押しながら臥雲橋まで行くと、もうほとんどのモミジが落葉していました。こちらの盛りはかなり早いようですね。でも塀のあたりに、数本真っ赤に色づいた紅葉を見かけました。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2010-12-07 06:30 | 京都 | Comments(0)
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