武蔵野錦秋編(2):百草園(09.12)

 さあそれでは中に入りましょう。茶室風のしぶい門をくぐり、入場料を支払うと、正面に石段が続いています。そして見事に色づいたモミジの並木が出迎えてくれました。
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 そしてのぼりきったところには、茅葺屋根の松連庵、茶室の三檪庵、心字池が点在し、紅葉を際立たせてくれます。このあたりにはそれほどモミジはありませんが、イチョウやドウダンツツジをはじめ、様々な草木(薄学の為名を記せられず、汗顔)が赤・黄・橙に紅葉して奇麗なこと奇麗なこと。
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 おまけに朝一番で来たため、訪問客はわずか数人、ゆったりのんびりと心ゆくまで紅葉狩りを楽しめました。ここから石段をすこしのぼると雑木林となっており、その間をうねるようにアップ・ダウンのある散歩道が続いています。かつての武蔵野の俤を偲び紅葉を愛でながらしばし逍遥。ここからは遥か都心を眺望することもできます。
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 そして池のあたりに戻ると、芭蕉の句碑が二つありました。「しばらくは花の上なる月夜かな」「春もややけしき調ふ月と梅」 そうそう、こちらは梅の名所でもあるそうです。
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 その近くには若山牧水の歌碑、なんでも彼は学生であった1907(明治40)年前後に、ここをしばしば訪れたそうです。1908(明治41)年の春には小枝子という恋人と訪れましたが、悲恋に終わり、翌年ひとりで百草園に来た牧水は歌集「独り歌へる」を結実させ、歌人として生きる決意をしたそうです。「山の雨しばしば軒の椎の樹にふり来て長き夜の灯かな」「摘みてはすて摘みてはすてし野のはなの我等があとにとほく続きぬ」「拾いつるうす赤らみし梅の実に木の間ゆきつつ歯をあてにけり」の三首が刻まれていました。
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 というわけで素晴らしいところに出会えました。梅の頃、桜の頃、そして新緑の頃にも再訪してみたいものです。

 本日の十一枚です。
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by sabasaba13 | 2010-12-16 06:32 | 東京 | Comments(0)
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