武蔵野錦秋編(3):府中の森公園(09.12)

 再びさきほどの雑木林を抜けて百草園駅へ、そして京王線の普通列車に乗ること約二十分で東府中に到着です。府中の森公園をめざして歩きはじめると、まだ色づいてはいませんが見事なイチョウ並木が続きます。ある電気屋さんの店頭では、イングランド・ブリストル生まれのNipper君(1884-95)が、寂しげな表情でフランシス・ロバートさんを待ちわびていました。早く会えるといいね。
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 歩くこと約十分、正面に航空自衛隊府中基地がありましたが、自衛官募集の看板に「友がいる。夢がある。誇りがある。」と書かれていました。後学のために、その夢と誇りについてそれぞれ200字以内(句読点は1字とする)で説明してほしいものです。
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 基地を右に曲がると、府中の森公園に到着です。1940(昭和15)年に帝国陸軍の燃料廠として発足、敗戦後は米軍が進駐し、米軍府中基地(在日米軍司令部・第5空軍司令部)となりました。そして1957(昭和32)年、その一角に航空自衛隊府中基地が併設されます。1973(昭和48)年に、日本に返還されることが決定され、府中基地の米軍は横田基地へ移転しました。そして1991(平成3)年、 府中の森公園として開園することになりました。意外と歴史の浅い公園なのですね。入口のすぐ近くにある日本庭園で、真っ赤に紅葉したモミジたちが出迎えてくれました。
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 その先にある「武蔵野の森」にもきれいに色づいたモミジが点在しています。また(たぶん)クヌギやコナラなどの落葉樹もさまざまな色合いに色づき、散り紅葉が地面を美しく染め上げていました。またゆるやかにうねる土地の起伏を生かしているために、歩くにつれて視界が変化し、絨毯のようにほわほわとした落葉の触感とあいまって(場所によっては踝まで陥没)、心地良い散策が楽しめました。やはり散歩の最大の敵は"単調さ"ですね。
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 中央の「大きな広場」は、平べったい土饅頭のような、そして何もない空間です。しかし市民のみなさんは、犬の散歩をしたり、座って談笑したり、本を読んだり、昼寝をしたり、バドミントンをしたりと、思い思いに晩秋のひと時を楽しんでおられました。いいなあ、こういう光景。「場所は用意するから、楽しみ方は自分で見つけてね」というのが、真っ当な公園のあり方だと思います。「金をだせば、こちらで楽しみをすべて提供するよ」というディズニーランドのあり方とは正反対のものですね、うん。ピクチャレスクな光景を写真におさめ、さて駅へと戻りましょう。
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 本日の十枚です。
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by sabasaba13 | 2010-12-18 16:51 | 東京 | Comments(0)
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