奈良編(8):山の辺の道(10.3)

 そしてホテルで荷物を受け取り、JR奈良駅へ。駅のコインロッカーに荷物を入れ、桜井線に乗って30分ほどで桜井に到着。飛鳥と平城京を結ぶ日本で一番古い官道、山の辺(やまのべ)の道を訪ねてみることにしました。以前に二度ほど歩いたことがあるのですが、点在する古墳や寺社や史跡や集落を眺めながら、山裾を縫うように長閑にのんびりと歩ける素敵なウォーキングコースです。天理-桜井間がよく整備されているのですが、今回は時間短縮のため自転車を利用して桜井から北上、行けるところまで行って戻ってくることにしました。近鉄桜井駅構内にある観光案内所で観光地図をいただいてレンタサイクルの所在地を教えてもらい、駅近くにある店で自転車を借り受けました。道標や案内板がよく整備されており、見落としさえしなければ道に迷う心配はありません。車道から初瀬川のほとりに出ると、海石榴市(つばいち)に関する解説板がありました。上ツ道(山の辺の道)と初瀬川という水陸交通の結節点に位置した古代の一大中心地で、『日本書紀』や『万葉集』にも登場するそうです。市場としてだけではなく、歌垣が行われたことでも知られています。馬井手橋を渡ったところにあるのが「仏教伝来之地碑」、欽明朝のときに百済の聖明王の使節が釈迦仏像と経論を献上した場所だそうです。
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 山裾に抱かれ寄り添うように家々が佇む集落を通ってすこし走ると、路地の置くに海石榴市観音がありました。その先にはコンクリート製収蔵庫におさめられている「金屋の石仏」。格子の隙間から、泥板岩に浮き彫りにされた高さ2mほどの釈迦如来と弥勒菩薩を拝むことができます。「さい銭は、毎日回収しております。金屋区」という注意書きは、不景気のため賽銭泥棒が増えているためでしょうか。
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 そして大神(おおみわ)神社に到着。端麗な容姿の三輪山を神体としているので、拝殿とその奥にある三輪鳥居だけで、本殿はありません。また酒屋の軒に吊るす杉玉は、ここ三輪山の杉でつくられるので、全国の酒造業者から篤く信仰されています。こちらは多くの参拝客で賑わっていました。
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 ここを出てすぐ近くにあるのが「神霊判断 ひょうたん良の占社」、「新潟中越沖地震予知 当り日本一」というキッチュでチープな手書きのポスターがなんともいいですね。
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 このあたりから急な坂となり、自転車から降りて押すはめになりました。以前来た時は平坦な道だという印象しかなかったのですが、降りて押さざるを得ない坂道がここ以外にも何箇所かありました。少しの間かつがねばならない石段も一箇所あったことを、老婆心ながら記しておきます。

 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2011-04-06 06:21 | 近畿 | Comments(0)
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