熊野古道編(2):前口上(10.3)

 次は装備と服装です。前掲のガイドブックが挙げているのは、20リットル程度のデイバック、トレッキングシューズ、帽子、長袖シャツ、長ズボン、上着類、雨具、軍手、タオル、着替え、食料、水分、懐中電灯、救急医療品、方位磁石、緊急用呼び笛です。いちおう常識的な内容ですが、とにかく軽量にすることを至上課題とし、ここから取捨選択することにしました。まずは服装、この時期は三寒四温、どちらにも対応できるようにしたほうがよいでしょう。よって衣類は、長袖シャツとベスト、ジーンズ、防水加工してもらったスキー用のジャケットと厚手の靴下と着替え少々に決定。なんといっても日本有数の豪雨地帯、雨具は重視しましょう。屋久島に行ったときに購入したセパレーツ型雨具は重いのでズボン部分のみ持参することとし、軽量のビニール製ポンチョを持っていくことにしました。念のため折りたたみ傘も持参。靴はこれも屋久島旅行のために購入したトレッキングシューズ(LA SPORTIVA)を履いていきましょう、奮発しただけあってそのホールド感とフィット感および軽さは抜群の逸品です。もちろんスキー用のキャップも持参。救急医療品、方位磁石、緊急用呼び笛を必要とするような最悪の状況は細心の注意をもって避ける所存ですのでこれらは持っていきません。後は非常用食料としてチョコレート二枚、小型軽量の懐中電灯と髭そり、予備の眼鏡、軍手、タオルは持っていくことにしました。あと花粉症対策として多めのポケットティッシュも忘れずに。
 さてこれらを詰め込むデイバックですが、常日頃愛用しているテニス用デイバックでは納まりそうにありません。かなりの距離を歩くことを考えれば、担いやすさも考慮に入れておきたいですね。さっそく秋葉原の「ニッピン」によって、その道のプロっぽい店員さんに相談してみました。"鴨葱鴨葱"と内心ほくそ笑んでおられたのでしょう、懇切丁寧にいろいろなバッグを紹介してくれました。数ある商品の中で私が気に入ったのがドイター(DEUTER)のFUTURA22。うまく説明できないのですが、ま、要するに、アーチ状のフレームと、テンションをかけて張ったメッシュパネルによって、背中とバッグの間に空間ができ通気性を確保する仕組みとなっています。背負った感じもなかなか良いし、雨用のカバーも内蔵されているし、品が良く落ち着いたデザインだし、お値段も手ごろだし、購入することにしました。なおドイター社のホームページに、下記のような創業の由来が載っていましたので紹介します。
 1898年(明治31年)、ドイターはドイツ南部のアウグスブルグで生まれました。創業当初、郵便局等の業務用袋をつくっていたドイター社は、地元の郵便局の集荷袋などの大量注文を得ます。その後ドイターはバーバリア郵便局から郵袋の独占製造権を与えられ、経営を軌道に乗せることに成功しました。
 なるほどねえ、郵便局の業務用袋か。丈夫で背負いやすく大容量で雨に強いといった機能が高度に要求される代物でしょうね。ドイツの職人気質が息づいているわけだ。ん? もしかすると、私が一番好きな推理小説「ブラウン神父シリーズ」(G・K・チェスタートン)、その『ブラウン神父の童心』(The Innocence Of Father Brown)所収の「見えない男(The Invisible Man)」で重要な小道具となる郵便袋は、ドイター社製の可能性もあるな。この作品が書かれたのが1911年ですから、時代的にも符合します。ネタばれになるので(もうなってるか、すみません)これ以上は触れませんが、とにかく面白い推理小説です、お薦め。
by sabasaba13 | 2011-04-15 06:16 | 近畿 | Comments(0)
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