熊野古道編(3):前口上(10.3)

 閑話休題。そして厚手の靴下も購入。ここで、電話で予約した時に、近露の旅館「月の家」のおやっさんが最後に話してくれた助言が脳裏をよぎりました。「杖と塩を忘れるな…」 その重厚な口調に圧倒されて詳細を訊きそこなったのですが、おそらく急峻あるいは滑りやすい坂が多い、大量の汗をかく、ということへの対策でしょう。"宿のおやじの意見と茄子の花は千に一つの無駄もない"という俚諺がありますが(ないない)、文字通り"転ばぬ先の杖"、ここは助言に従っておきましょう。ニッピンの店員さんに訊ねると、塩分を補給できる「塩熱飴」と、ハイキング用ステッキを紹介してくれました。これらを購入して、準備は(たぶん)万端です。なお携帯電話はもともと持っていないので、持参せず。お持ちの方は、不測の事態に備えてやはり携行したほうがよいでしょう。
 事前学習のために、「熊野古道」(小山靖憲 岩波新書665)と「世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く」(植島啓司 集英社新書013Ⅴ)を読破。さまざまな熊野古道を踏破した歴史研究者・小山氏の手による前者がかなり参考になりました。ガイドブック・ルートマップを持参しなければなりませんが、軽量化を図るため、ミシン線が入っている「熊野古道公式完全ガイド」(扶桑社)の該当ページを切り取ってもっていくことにしました。念のため、ほぼ内容は同じですが「世界遺産 高野山・熊野古道ベストコース完全ガイド」(扶桑社)の該当ページをコピーして持参。実際に使ってみてわかったのですが、前者は左右のページをつなげて見るのに難儀し、実際に多用したのは後者でした。また軽量なので、正確な山岳地図「ジョイフルマップシリーズ 熊野古道」(デージーエス・コンピュータ)もバッグにつっこみました。歩いている時には全く見ませんでしたが、宿に着いてひとっ風呂あびて夕食を食べて、やれやれと寛ぎながら、この地図を広げ、歩いたコースを思い起こすのは結構楽しいものでした。そして御用達の「歩く地図 南紀・伊勢・志摩」(山と渓谷社)の、那智と新宮の地図もコピーして持参。読書用の本は、しょうしょうかさばりましたが、敬意を表して「南方熊楠随筆集」(益田勝実編 ちくま学芸文庫)をもっていくことにしました。というわけで、いいかげんでずぼらで楽観的な小生にしては珍しく、壊れない程度に石橋を叩いて諸準備を整えたつもりです。これが吉と出てくれれば嬉しいのですが… なお週間天気予報によると、初日(滝尻→近露)は曇り後雨で大雨・強風の恐れあり、二日目(近露→本宮)は曇り、三日目(小雲取越)は晴れ、四日目(大雲取越)は曇り後雨、五日目(新宮)は雨、という予想です。やれやれ、いまさら後には引けません、宿から次の宿へはバスまたはタクシーによる移動が可能なので、悪天候の際にはそれらを利用するケースも念頭に置いておいたほうがよいでしょう。また捻挫や骨折、体調不良といった事態に陥ったら潔く中途で中止・撤退する勇気も忘れずに。嗚呼、だんだん弱気になってきた…

 本日の一枚は、わが戦友です。
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by sabasaba13 | 2011-04-16 08:38 | 近畿 | Comments(0)
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