熊野古道編(15):近露(10.3)

  目を覚まし、さてひとっ風呂あびようかと階下におりておやっさんに訊ねると、まだ内風呂はわいていないとのこと。近くに温泉があるそうなので、そちらに行ってみることにしました。下駄をつっかけてぶらりと外へ。熊野古道ぞいに家々が建ち並ぶ小さな集落ですが、落ち着いた雰囲気が漂っています。すこし歩くと、ほぼ満開に咲き誇る枝垂れ桜に出会えました。その元には、竹に土屋文明の歌が刻まれています。「近露は其のときどきの心引く 花の盛りのしだれ桜けふは」
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 春の花が咲きはじめた、畠に沿う道を数分歩くと、日高川のすぐそばに温泉「ひすいの湯」がありました。
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 どうやら民宿も併設されているようです。さっそく入湯料を支払い、湯舟を一人占めしてのびのびと体を湯に浸しました。ああ極楽極楽。そして湯ざましに、川原に出て爽やかな川風を肌で楽しみながら眺望を堪能。川沿いの桜並木はまだ三分咲きでした。
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 ぶらぶらと近露王子へと戻ると、となりにあったのが「箸折茶屋」、地元の物産やお土産を商うとともに、飲食もできるお店です。中に入ると、珈琲が飲めるようです。おっ熊野名物、「めはりずし」もあるぞ、こやつもいただきましょう。香り高い珈琲を飲んでほっと一息、そしてしずしずと「めはりずし」の御来臨です。おおくるしゅうないぞちこうよれ。高菜の浅漬けでくるんだおにぎりで、具は刻んだ高菜漬けでした。その大きさで口にほおばるとき目を見張るから、その名がついたとか。その素朴な味に大満足、おいしゅうございました。
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 さてもうすこしぶらつきますか。川沿いにあるモダンな建物は、金沢21世紀美術館やトレド美術館ガラスパビリオンを手掛けた妹島和世と西沢立衛がはじめて設計した美術館だそうです。そのコレクションは田辺出身の南画家・渡瀬凌雲と異色の画家・野長瀬晩花ですが、残念ながら閉館時間を過ぎていました。さてそろそろ宿へ戻るかと向きを変えると、突然後ろから自動車がやってきて歩道のど真ん中に駐車。地元の方らしきご婦人がおりて平然と建物の中へと消えていきました。ま、別にいいですけどね。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2011-05-01 09:16 | 近畿 | Comments(0)
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