熊野古道編(19):草鞋峠(10.3)

 まず一発目は草鞋峠越えです。のぼりの山道を数分歩くと熊瀬川王子跡に到着。
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 九十九折りの坂道を一歩一歩息を切らしながらのぼり、一里塚跡を通り過ぎると、十五分ほどで標高592mの草鞋峠にたどりつきました。ぜいぜい…
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 解説板には西側の坂は熊瀬坂、東側の坂は女坂という別称があるそうです。また、この付近の山道は蛭降峠百八丁と呼ばれ、旅人が山ビルに悩まされたそうな。蛭か… 泉鏡花の『高野聖』を思い出しますね。後日、その部分を確認しましたので、第八節から引用します。
 …先づこれで七分は森の中を越したらうと思ふ處で、五六尺天窓の上らしかつた樹の枝から、ぽたりと笠の上へ落ち留まつたものがある。
 鉛の錘かとおもふ心持、何か木の實でゞもあるか知らんと、二三度振つて見たが附着いて居て其まゝには取れないから、何心なく手をやつて?むと、滑らかに冷りと來た。
 見ると海鼠を裂いたやうな目も口もない者ぢゃが、動物には違いない。不氣味で投出さうとするとずるずると辷つて指の尖へ吸ついてぶらりと下つた、其放れた指の尖から真赤な美しい血が垂々と出たから、吃驚して目の下へ指をつけて、ぢつと見ると、今折曲げた肱の處へつるりと垂懸つて居るのは同形をした、幅が五分、丈が三寸ばかりの山海鼠。
 呆氣に取られて見る見る内に、下の方から縮みながら、ぶくぶくと太つて行くのは生血をしたゝかに吸込む所為で、濁つた黒い滑らかな肌に茶褐色の縞をもつた、疣胡瓜のやうな血を取る動物、此奴が蛭ぢやよ。
 んぞぞぞぞぞぞぞ、キーボードを打っているだけで、虫唾が走り鳥肌が立ちます。お会いしたことはありませんが(お会いしたくもありませんが)、大変な御仁のようです。それにしてもなぜ彼ら/彼女らは日本の山道から消えてしまったのか? 大々的な駆除を行ったのでしょうか。ま、申し訳ありませんが、消えたままでいてくれると大変助かります。なお「ヤマビル研究会」というサイトに、山蛭の画像が多数掲載されています。一見の価値はありますよ。
 ついでに申上げますと、核(原子力)発電という利権に群がる蛭のような方々も、私たちの力で一刻も早く駆除しなければなりませんね。東京電力をはじめとする電力会社、プラント建設で荒稼ぎする東芝・日立・鹿島などの大企業、そうした企業に天下るために原発建設を推進してきた官僚たち、政治献金や得票目当てに原発建設を推進してきた自民党や民主党の政治家たち、交付金欲しさに建設を認めてきた自治体の首長や議会、金に目がくらんで原発を擁護する御用学者、広告費をしこたまいただいて原発の安全性を説き続けてきたメディア。下の方から縮みながら税金・電気料金をしたたかに吸込んでぶくぶくと太り、私たちの顔面や四肢を覆い尽くすようにぶらさがる山蛭のような御仁たちを何とかしましょう。第二・第三・第四・第五…の悲劇が起る前に。

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2011-05-10 06:16 | 近畿 | Comments(0)
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