熊野古道編(24):熊野本宮大社(10.3)

 連れの方はここからすぐにバスで新宮に向かうというので、丁重にお礼を言ってここでお別れ。私はすこし本宮を散策することにしました。境内に入ると枝垂れ桜がここを先途と咲き誇っていました。そしてご当地ポストをゲット、なんと真っ黒い八咫烏(やたがらす)ポストです。そう、熊野の神々の使いである三本足の烏で、熊野山中で迷った神武を案内し無事大和に送り届けたという伝説の鳥ですね。なぜ日本サッカー協会がシンボルマークにしているかはよくわかりませんが。神頼みだとしたら、日本サッカー界に明日はありませんね。
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 それでは本殿を拝見しますか、えっ「是より先神門内撮影禁止」? やれやれ、絵葉書販売促進のためだか、神威を高めるための処置だか、よくわかりませんが、こういう*の狭いことはやめていただきたいですね。そして社務所で、八咫烏文字が用いられた牛王宝印を購入。起請文に使われる誓紙として普及したのが、これなのですね。近くには牛王宝印の意匠による絵馬がありました。どりゃどりゃ絵馬ハンターの血が騒ぐ、「地理の先生になる(笑)」、なぜ笑ふのだろうふ? 「事務所合格!!」、これだけじゃあ熊野の神さんも手の打ちようがないでしょう。
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 さて、今夜の塒である湯の峰温泉へと向かうバスの発車時刻が迫ってきました。先述のように、本宮周辺に泊まれる宿はなく、湯の峰温泉の旅館をおさえておきました。本宮から湯の峰温泉までのアクセスが心配だったのですが、熊野本宮観光協会のご教示により路線バスが走っていることがわかった次第です。本来ならば、一時間半ほどかかる大日越を歩くのが人の道なのでしょうが、湘北高校のように技術も気力も体力も持てるもの全て熊野古道に置いてきました。まだ日没までは小一時間ほどありそうですが、君子危うきに近寄らず、石橋を叩いて渡る、転ばぬ先の杖、嫁をもたせにゃ働かん、ここは断腸、韓信の股くぐり、いさぎよくバスに乗ることにしましょう。大斎原は、明日、小雲取越の前に立ち寄ることにしました。

 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2011-05-15 07:20 | 近畿 | Comments(0)
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