豊橋編(10):四谷千枚田へ(10.4)

 朝、目覚めてカーテンを開けると天気は良好、雨の憂いはなく徘徊できそうです。本日は四谷の棚田を見て、伊良湖岬に行く予定です。チェックアウトをすませ豊橋駅に行くと、「飯田線もトイカでピッ!」というステッカーがありました。そうか、中部地方における磁気カードはトイカと言うのか。今、インターネットで調べたところ、「Tokai IC Card(東海ICカード)」の頭文字をとって名付けられ、カードのデザインは東海地方の海岸線をイメージしたそうです。「イコカ」の向こうを張って「ダガヤ」にすればよかったのに。そうそう、駅構内に観光案内所があることを発見、何かの節には御利用下さい。
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 さてそれでは6:30発の飯田線、本長篠行きに乗り込みましょう。途中の牛久保駅には「山本勘助のふるさと」という看板が掲げられていました。その先の鳥居駅のあたりの車道には「鳥居強右衛門祭」という幟が何本も立てられていました。長篠城に立て籠もる奥平貞昌の家臣で、城をひそかに脱出し岡崎城の徳川家康に援軍を求めて戻ったところを武田勝頼に捕えられた武将ですね。「援軍は来ない」と叫べと勝頼に強要されたにもかかわらず、「援軍が来るから辛抱せよ」と叫んだためその場で磔にされた豪胆な方です。
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 そして7:26に本長篠駅に到着、駅前には「長篠合戦のぼりまつり」という幟がはためいていました。歴史学徒の末席を汚す者としては、長篠合戦古戦場跡を表敬訪問すべきなのでしょうが、棚田と灯台に惹かれてしまう、偏屈な、わ、た、し。再訪を期すことにしましょう。「暮らしにつながるこの一服」という煙草屋の看板と久闊を叙し、すこし歩くとバス停に着きました。
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 そして7:35発の田口行きバスに乗り込み、いざ出発。山間の道を縫うように走ると、やがてそれはそれは鮮やかな春紅葉を車窓から見ることができました。"山笑う"という季語そのままの光景には見惚れてしまいます。そして7:56ごろ、「滝上」というバス停に到着。当然の如くバスの本数は少なく、本長篠駅に戻るバスは9:17発、これを逃すと次のバスは11:25発です。そうなるとこれからの行程が壊滅的な打撃を受けてしまうので、是が非でも前記のバスに乗らなければ。そうすると与えられた時間は約一時間と十分程度。あらかじめ調べておいたところによると、四谷の棚田まで歩いて片道三十分弱はかかりそうです。ほんとにtouch and goですが、いたしかたありません。幸い、バス停のすぐそばに「ようこそ!千枚田へ 鞍掛山麓四谷千枚田」という道標があったので道に迷うことはなさそうです。余談ですが、トタン張りのバス待合室には「自衛官募集」という立て看板がありました。「良い鉄は釘にならず、良い男は兵士にならない」という中国の諺を思い出しましたが、そんな悠長なことを言っていられない現実があるのでしょう。格差社会をつくりだした方々の狙いの一つは、困窮のため兵士にならざるをえない若者を大量に生み出すことにあるのではと愚考します。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2011-06-27 06:17 | 中部 | Comments(0)
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