筑波山編(7):土浦(10.5)

 やれやれ。ま、落ち込んでいてもしょうがない、土浦の町並みを彷徨して一時間後のバスに乗ることにしましょう。実はここ土浦は、以前、山ノ神と来訪したことがありますが、それほどゆっくりと歩きまわる時間はありませんでした。行きかけの駄賃、神の配剤であるこの一時間を有効活用することにしましょう。なお今回は利用しませんでしたが、観光案内所で自転車を貸してくれるそうです。
 駅前には、さきほどの石岡を彷彿とさせるような看板建築、「カットハウス イシカワ」がありました。縦長の三連窓とその間を飾る浮き彫りの柱がなかなかいい味を出しています。巾着のような柱頭飾りには思わず緩頬してしまいました。ん? よく見ると上部に、「院髪美川石」と、かつての屋号の跡が残っていました。"美髪院"というのが時代がかっていていいですね。その先には、三角形の敷地をうまく利用した、アール・デコ調のビル「武蔵屋」があります。
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 付近には煉瓦造りのお宅や蔵も散見されました。
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 古風な商家、「てんぷら ほたて」の脇の路地に入ると、江戸時代末期につくられた見世蔵を利用した観光案内所・アンテナショップ土浦まちかど蔵「大徳」があります。
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 その向かいが江戸時代から続いた商家の母屋・袖蔵・文庫蔵・煉瓦蔵を再利用した土浦まちかど蔵「野村」があり、民俗資料などを展示しているそうです。その先にあるのが袖蔵をもつ矢口家住宅、塗籠造りの重厚な建物です。
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 看板が見事な蕎麦屋「吾妻庵」は、前回訪問したときに入店しました。
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 狭い路地に入ると、料亭「霞月楼」があります。なんでも吉田茂、山本五十六、リンドバーグ夫妻、ツェッぺリン伯も来店した老舗だそうです。山口薬局は、二階前面を覆う格子が見事ですね。モダンなデザインの佐賀医院にも出会えました。あるお宅の、洒落た意匠の桟をもつガラス窓には驚嘆。
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 そして土浦まちかど蔵「大徳」に戻り、亀城公園の方へ歩いていくと、デジャブ。ドアにぶらさがっている「霞ヶ浦自衛隊友の店」という札の前で足が止まり、以前来たときも見かけたような気がするなあ。パンッ(手を打つ音)・ツー・マル・ミエなどとくだらないことを言っている場合ではない。たしかここは「キャーット(旧黒猫)」というスナックだったはずだ。今は…グオッ(のけぞる音)、「だだっこ」。そのネーミングのあまりのしょぼさとセンスのなさに感銘すら覚えます。ここで一つ提案、地名・店名は街に住む人々の大切な記憶なのですから、「だだっこ(旧キャーット・黒猫)」としていただきたいですね。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2011-07-17 06:07 | 関東 | Comments(0)
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