天浜鉄道・中津川編(8):久留女木の棚田(10.7)

 タクシーに戻り、次は久留女木の棚田をめざします。持参した地図を頼りに右往左往して、約二十分後にやっとたどりつきました。観音山少年自然の家につながるゲート(猪の侵入を防ぐため開けたら必ず閉めておくこと)を通り抜け、右手の側道に入ると、耕して天に至る見事な棚田が広がっています。稲はかなり成長しており、幾重にも連なる緑の絨毯のよう。開発の起源は、平安~室町時代とかなり古いようですが、それを今日まで維持してきた名も無き人々の労苦に頭を垂れましょう。このあたりは地滑り地帯ですが、この棚田のおかげで大きな地滑りは発生していないとのことです。貴いとも言えるような見事な景観をしばし見つめ、写真を撮りまくりました。
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 そしてタクシーに戻り、金指駅へと戻ってもらいます。途中で出会ったのが、建設中の高速道路です。運転手さん曰く、ほとんど工事は進んでいないとのこと。今走行している道路もけっこう立派なのに、高速道路を作る必要性があるのでしょうかと訊ねると、「ありません」 無駄な公共事業がここでも跋扈していました。国土を保全し命を養う棚田、戦争を称揚する凱旋門と税金を浪費する公共事業、短時間のうちに見事なほどに対照的な物件を見ることができました。
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 三十分ほどで金指駅に到着、掛川駅でもらった観光案内地図によると駅の近くに「コジマヤ」という鰻料理の店があるそうです。ただ今後の旅程を考えると、新所原に向かう14:16発の列車にできれば乗りたいものです。現在の時刻は13:45、真っ当な鰻屋だったら、調理するのに三十分以上かかりますよね。いちおう店におもむき、店員の方に訊ねるとやはりそれくらいかかるというお返事。浜名湖が近いだけに美味しい鰻だろうなあと期待したのですが残念、潔く撤退しましょう。幸い真向かいに「ぴいぷる」という洋食レストランがあったので入店。静岡牛のサーロイン・ステーキをいただきました。
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 そして五分ほど歩いて金指駅に戻り、駅前にあった古い貯水タンクを撮影。入線してきた列車に飛び乗りました。
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 ここからは時々、左手に浜名湖を眺望することができます。途中に三ケ日駅がありましたが、昔日の受験勉強で記憶した三ケ日原人の骨はこのあたりで発見されたのですね。気になってインターネットで調べてみると、最近の調査で縄文時代の人骨であったことが判明したようです。よって今では三ケ日人と呼ばれているそうな。なおこの三ケ日駅と気賀駅ではレンタサイクルが用意されており、浜名湖を周遊するサイクリングロードを走れるとのこと。また2001年のコカコーラのCMで、桑田佳祐がピアノで『白い恋人達』の弾き語りをしたのがこちらのホームだそうです。
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 そして列車は新所原駅に到着、ここでJR東海道本線に乗り換えます。ホームで列車を待っていると、がたたんがたたんと貨物列車が駆け抜けていきました。入線した列車に乗り込むと、次が二川駅、四分ほどで到着です。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2011-07-28 06:07 | 中部 | Comments(0)
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