言葉の花綵64

 私は自衛のための暴力を、暴力とは呼ばない。知性と呼ぶ。(マルコムX)

 アウト・ボクシングは客には受けないんだよ。金が必要だったからな。何かを得るためには、何かを失くさなきゃならない。(『GO』 金城一紀)

 独りで黙々と小説を読んでる人間は、集会に集まってる百人の人間に匹敵する力を持っている…そういう人間が増えたら、世界はよくなる。(『GO』 金城一紀)

 そもそも、国籍なんてマンションの賃貸契約書みたいなもんだよ。そのマンションが嫌になったら、解約して出て行けばいい。(『GO』 金城一紀)

 誰であれ、怪物と戦う者は、その過程においてみずからが怪物にならぬよう注意すべきである。長いあいだ奈落をのぞきこんでいると、奈落もまたこちらをのぞきこむものだ。(ニーチェ)

 みんな、云っとくがな、
 生まれるってな、つらいし
 死ぬってな、みすぼらしいよ
 んだから、掴まえろよ
 ちっとばかし 愛するってのを
 その間にな。(「助言」 ラングストン・ヒューズ)

 同情には、喉にひっかかると神をも死に至らしめるような骨があるのだ。(ニーチェ)

 微笑みというごく単純な徴に人間の問題のすべてが含まれている。(グァルディーニ)

 猫に愛情を感じない人間は芸術家としての情操に欠くるところありと断言して憚らないネ。(伊丹万作)

 危機の瞬間において歴史的主体におもいかけず立ち現われてくる、そのような過去のイメージを確保することこそが重要なのだ。(ヴァルター・ベンヤミン)

 二度と起こってはならないこの事実をカメラで記録するのが、カメラマンとしてのつとめだ。(宮武東洋)

 過去はただ記憶に残るわけではない。記録されて、初めて記憶に残るのだ。(アンドレア・フイセン)

 価値判断の絶え間ない堆積が僕らの人生をつくっていく。(村上春樹)
by sabasaba13 | 2011-12-08 06:19 | 言葉の花綵 | Comments(0)
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