青森錦秋編(1):八戸(10.10)

 さて2010年の紅葉狩りはどうしましょう。沈思黙考の末、2008年に行った際に、雨に煙る紅葉が心残りだった十和田湖と奥入瀬に再挑戦することにしました。これと八甲田、および穴場だと言われる薬研渓谷を組み合わせて二泊三日の一人旅。持参した本は「暴力批判論」(ヴァルター・ベンヤミン 岩波文庫)です。

 十月好日、モノレールで羽田空港まで向かいますが、本日は「羽田空港国際線ビル」駅オープンの日ですね、ホームではなにやら式典らきしものが行われていました。根本的な疑問ですが、成田空港って本当に必要だったの??? 必然性もなく農家から土地を強奪して作った空港、世界空港史上に残る汚点ではないでしょうか。そして到着、羽田7:55発のJAL1225便に乗り込みますが、バスで飛行機まで移動しなければなりません。思いすごしかもしれませんが、東北方面への便はバス利用が多いような気がします。"白河以北一山百文"的発想がいまだに残っているのでなければいいのですが。
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 9:15に青森県の三沢空港に無事着陸。本日は薬研温泉で一泊いたしますが、これからのアクセスがちょいと厄介です。まずこれからバスで八戸へ向かい、八戸からスーパー白鳥9号(函館行)で野辺地へ。ここで大湊線に乗り換えて下北へ。そして路線バスのむつ線大畑行きに乗って大畑で下車。ここで宿が送迎の車を用意してくれる(はず)、というワンミスも許されないボビンレースの如く繊細な旅程です。仙道彰だったら「これは褌を締めてかからんと」とクールに呟くところですね。まあ小さいことからコツコツと、まずは八戸へ向かいましょう。9:30三沢空港発のバスにうまいこと乗れて、10:20には八戸に着きました。おっ目の前に、優雅な木組みが印象的な「旧河内屋橋本合名会社 社屋」がありました。ま、それはよいとして、これからどうしよう。スーパー白鳥9号(函館行) は八戸駅12:16発、二時間弱ほど時間がありますが、市の中心から駅までバスで二十数分ほどかかるようですので要注意です。また八戸名物の前沖サバをじっくりと堪能するのも今回の旅における重要な眼目ですので、そうのんびりとはしていられません。頼りの観光案内所も貸し自転車も見当たらないので、早めに駅に行って昼食をとることにしますか。バス停を探してうろうろしていると、「はちのへ中心街散策マップ」という観光地図が街頭にありました。どれどれ…「評論家大宅壮一夫人愛子誕生の地」「作家川端康成夫人秀子誕生の地」「片山潜夫人原たま誕生の地」…八戸出身の女性を妻帯した男性は大成するのでしょうか。「野の天文学者前原寅吉天文観測の地」「プリマドンナ原信子誕生の地」…よくわかりませんがディープだ。私が興味をひかれたのは「安藤昌益思想発祥の地碑」「安藤昌益居宅跡」「映画監督川島雄三所縁の地」「折口信夫所縁の地」「小泉八雲所縁の地」。川島雄三監督のファンなものでその所縁の地には思いっきり後ろ髪を引かれましたが、いかんせん遠そうです。泣いて馬謖を斬る、ここは近くにある「安藤昌益思想発祥の地碑」だけ見て、バスで八戸駅へ移動しましょう。途中で「八戸がうわさになってるらしいよ」という看板を発見。いいですね、どんな噂かわかりませんが、一東北ファンとしては嬉しいかぎりです。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-02-13 06:20 | 東北 | Comments(0)
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