常陸錦秋編(6):水戸(10.11)

 そして梅園を散策、みわたせば花も紅葉もなかりけり、でも鉛色の空を縦横無尽に切り裂く梅の枝ぶりがピクチャレスクですね。まるでモンドリアンの初期の絵を見ているようです。
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 トイレを拝借すると、その男女表示がなかなか洒落たものでした。
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 ふたたび自転車にまたがり、茨城県立歴史館へと向かいましょう。お目当ては、旧水海道小学校校舎です。以前に一度訪れたことがあるのですが、その堂々とした風格に惚れ込みましたので、久闊を叙したいと思います。十分足らずで県立歴史館に到着、門をくぐると旧友は健在でした。いやあお久しぶり、お元気そうでなによりです。大きく張り出した玄関部分と両翼のバランスのよさ、ファサードの列柱、そして全体をきりりと引き締める八角形の塔、素晴らしい学校建築です。個人的には、開智学校中込学校旧登米高等尋常小学校旧見付学校と並べて、明治の学校ベスト5にノミネートしたいですね。なお竣工は1881(明治14)年、設計は水海道の宮大工で棟梁の羽田甚蔵で、西洋風の校舎を建築するにあたって横浜まで見学に行ったといわれています。水海道は江戸時代から鬼怒川を利用した水運の町として栄え、財力のある商人たちが江戸から文化人を呼び寄せ、絶えず最新の流行を取り入れようとする気風があった地。自らの手で最新の小学校をという気運が高まり、町人の寄付だけで建設されたとのことです。なお歴史館には別途入館料が必要ですが、ここまでは無料、内部に入ることもでき教育資料を見学できます。
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 そして嬉しいサプライズは、その前から続くイチョウ並木が見事に紅葉していたことです。いやあ素晴らしい、黄色く染め上げられた空気の中、しばし散策をしました。途中には1895(明治28)年に竣工された水戸農業高等学校本館が保存されています。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2012-03-09 06:20 | 関東 | Comments(0)
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