常陸錦秋編(8):茨城県立近代美術館(10.11)

 さてそれでは茨城県立近代美術館へと向かいましょう。千波公園を走っていると、そろそろ色づいてきた紅葉に目を引かれます。おっ水戸黄門の銅像があった。その先には仰々しい囲いが設置してある広い一角があり、"「桜田門外ノ変」 オープンセット 公開中 入場券販売中"と書かれていました。ふーん、そんな映画があったのか、ま、別に興味もないので通り過ぎました。
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 でも少し気になるので、今、インターネットで調べてみたところ、"世の中を変えなければ、日本は滅びる""黒船来襲、太平洋戦争を経て、資本のグローバリズムの波が否応なく日本を襲い、国際関係の中で日本の立つべき位置を、今、我々は問われている"という謳い文句の映画でした。へえー、中国との戦争は視野に入っていないわけだ。ま、それはさておき、監督は『男たちの大和』を手掛けた佐藤純彌氏。どちらの映画も未見なので偉そうなことは言えませんが、「国を愛するという純粋な気持ちさえあれば何をしても結果は問われない」的な内容なのかなあ、鶴亀鶴亀。そして近代美術館に到着。
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 こちらには横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山の日本画や、岸田劉生や国吉康雄、中村彝の洋画など優品が展示されています。私のお目当ては何と言っても小川芋銭。河童や小動物が自然の中で群れ遊ぶ、幻想的なUSENN WORLDには大きな魅力を感じます。"芋を買う銭さえ手に入ればいい"という恬淡な画号も大好きです。悪魔の挽き臼=グローバリゼーションの嵐の中で、真っ当な国になるためのキーワードにもなりそう。そうそう、望外の喜びだったのは、香月泰男の素敵な小品に出会えたことです。至福のひと時を堪能し、トイレに行くとなかなか洒落た男女表示でした。
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 館内にある喫茶店で香り高い珈琲をいただき、地図を広げてこれからの行程を確認。とは言っても、もうそろそろ午後四時です。日暮れも近いし、備前堀を見て、その近くにある先ほど観光案内所で教えてもらったお店でスタミナラーメンを食べて、本日の散策は終了かな。美術館のすぐ隣には中村彝のアトリエが移築されていますが、内部の公開は火~金13:00~15:00 土~日10:30~15:00ということで見られませんでした。せめて外観を写真で撮影。その近くで「横山大観頌碑」を発見。寡聞にして知りませんでしたが、彼は水戸の出身なのですね。
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 そして東へ向かって十五分ほど走ると、備前堀に到着です。1610(慶長15)年、初代水戸藩主徳川頼房の命により、関東郡代伊奈忠次を中心として、干害に悩まされていた城南低地の村々の農業用水を確保するため、千波湖の水を涸沼川に注ぐように整備した堀で、同時に千波湖の溢水予防を兼ねたものでもありました。なるほど橋の欄干に伊奈忠次の銅像が建っていました。しかし住宅街のど真ん中を流れているため、あまり風情はなし。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-03-11 08:49 | 関東 | Comments(0)
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