京都・奈良錦秋編(8):長谷寺へ(10.12)

 下界に降りて、バス停まで歩いていくと、「胃腸良薬 だらにすけ 販売所」という看板がありました。吉野でも見かけたなあ、どんな薬なのでしょう。ウィキペディアによると、強い苦みがあるため、僧侶が陀羅尼を唱えるときにこれを口に含み眠気を防いだことからと伝えられるそうです。陀羅尼助(だらにすけ)は和薬の元祖ともいわれ、伝承によれば、1300年前に疫病が大流行した際に、役の小角がこの薬を作り、多くの人を助けたとされます。古くは吉野山および洞川に製造所があり、吉野山や大峯山への登山客、行者参りの人々の土産物となっていたとのこと。なるほどねえ。その近くにはオリジナルの飛び出し小僧がありました。
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 おおバス停留所には長蛇の列ができていますが、気が利いていますね、ちゃんとバスが二台やってきて全員漏れることなく乗ることができました。十五分ほどで室生口大野駅に到着、大阪方面に向かう急行に乗り、次の榛原駅で準急に乗り換えて長谷寺駅に着きました。ここからは徒歩で長谷寺へと向かいますが、途中の門前町がなかなかよい風情でした。まず目についたのが軒高を低くおさえた厨子二階の旧家。厨子二階とは、物置場や使用人の寝室として使用された明取り窓のある屋根裏部屋のことで、大名行列を見下ろさないための配慮からできたという説もあるようです。「厨子」とは調度品を入れる棚をさすので、一階部分を生活空間として広く利用するために物置としてつくられた小二階と考えたいですね。
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 虫籠窓、卯建、土蔵、格子窓などが散見され、統一感はありませんが、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
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 黒豆や切干大根を干しているお宅や、ばったん床几のある家もありました。小さな厨子に納められた鍾馗様(大黒様?)はちょっと窮屈そう。
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 あるお寺さんには「ストレスに写経」という手書きの張り紙がありましたが、不信心で堪え性のない私は逆にストレスがたまりそうです。軒先に松が枝を這わせているお宅もありました。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2012-04-18 06:21 | 京都 | Comments(0)
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