グリンデルワルト編(34):グリンデルワルト(10.12)

 おっ気がつけばもう午後二時半、そろそろ部屋に戻って荷づくりをせねば。コースを滑り降りてふたたびリフトWIXIに乗り、赤42番コースをクライネ・シャイデックに向かって滑りました。このコースの眺望は素晴らしですね、前方にアイガーとメンヒ聳え、抜群のロケーションです。
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 最後の滑りを満喫し、クライネ・シャイデックに到着。グリンデルワルト行きの列車に乗り込みました。車窓から眺めていると、橇で滑る人、犬を連れている人、ひたすら歩く人、みなさん思い思いに雪山を楽しんでおられました。
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 途中にあるグルント駅の近くには、日本語・ハングル・アラビア語で「レストラン」と記された看板がありました。そしてグリンデルワルト駅に到着、スキーを返却しにスポーツ用品店まで行きました。七日間お世話になったスキー板に、ワールドカップ滑降で優勝した選手のようにキスを…しないしない。
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 無事返却をして、ホテルのロッカー室で靴を履き替え、部屋に戻り、名残りは尽きねど帰国の準備です。
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 私はエレッセのスキーバッグに適当に洗濯物や本や小物を詰め込んでフィニート。山ノ神はサムソナイトのスーツケースに、大量に持ってきた衣服やしこたま買い込んだお土産を、苦心惨憺しながら配置していきます。シャワーを浴び、最後の地元産ビールをアイガーに献杯し、紫煙をくゆらしていると、やっと終わったようです。彼女がシャワーを浴び終わるのを待って、二つの荷物を駅へ持っていきました。実はスイス鉄道には"Check-in at the Railstation"という大変優れたサービスがありまして、20スイス・フランを払うと、駅で搭乗手続きができ、そのまま荷物を飛行機に積み込んでもらえるのです。パスポートを渡してボーディング・パスを発行してもらい、荷物を預け、これで明日はリュックサック一つで身軽に移動ができます。今日もまあまあ天気が良かったし、ワールドカップの公開練習も見られたし、これで明日の座席がビジネスクラスに変更されていたら、申し分ないのだけれどなあ。と、搭乗券を見ると座席番号は5Aと5B、ずいぶん前の方ですね(伏線)。スーツケースを受け取った駅員さんは、一本の細い紐をまきつけていました。何のためでしょう? "Bon boyage"というおまじないかな。
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 そしてホテルに戻り、レストランで豚レバーのシチュー煮をいただきながら、明日の予定を山ノ神と相談。飛行機は13:00にチューリヒ空港を出発します。せっかく身軽になったのだから、チューリヒでのプチ散策を提案、了承を得ました。ル・コルビュジェ・ハウスは絶対外せませんね、時間があればシャガールが描いたステンドグラスのある聖母聖堂とヨーロッパ最大の時計がある聖ペーター教会を見て、まだ時間があれば(ないだろうなあ)チューリヒ美術館を見学するというプランをたてました。そして部屋に戻り、本を読みながら一献傾け、溶暗したアイガーにおやすみを言い就寝。
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 本日の一枚です。
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by sabasaba13 | 2012-06-25 06:19 | 海外 | Comments(0)
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