瀬戸内編(19):小豆島(11.3)

 資料館から十五分ほどで、「日本の棚田百選」にも選定されている中山千枚田に到着、すこし狭い坂道をタクシーでのぼるとすぐ目の前に広がっています。まだ水は張っていないのですが、複雑な形状の斜面を愛しむように造成した幾多の田んぼに見惚れてしまいました。ほぼ中央には、運転手さん曰く、どこから湧いているのかわからない水を使った共同洗い場がありました。
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 その近くにあるのが、中山農村歌舞伎舞台。茅葺寄棟造りの質素な舞台と、斜面のところどころに石を組んだ観客席がありました。役者はもちろん、義太夫や化粧、衣装、舞台、すべてを島の人たちが担う奉納歌舞伎でもう300年も続いているそうです。厳しい暮らしの中での、数少ない娯楽の一つだったのでしょうね。最盛期の明治・大正には、ここ小豆島だけで歌舞伎舞台が30以上ありましたが、残念ながら現存するのはここと肥土山の二ヶ所だけになったそうです。
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 そして十数分ほど海の方へ向かうと、オリーブ公園に到着です。小豆島といえば、やはりオリーブを忘れることはできません。ここ小豆島に初めてオリーブがやってきたのは1908(明治41)年、当時の農商務省が三重、鹿児島、香川の三県で、アメリカから輸入した苗木を使って試作を行ったのが始まりです。他の地域が木の成長に伸び悩み栽培を断念する中、小豆島に植えたオリーブだけが順調に育ち、大正の初めには搾油が出来るほど実をつけるまでになりました。やはり、穏やかな地中海性気候に恵まれた小豆島の風土が、オリーブ栽培に適していたのでしょうね。うららかな陽光と潮風を浴びて、葉を生い茂らせるオリーブ林の中をしばし散策しました。ギリシアにあるような風車は、姉妹島として提携をするミロス島との友好の証として建設されたそうです。ミコノス島で同じような風車を見ましたが、やはり絵になりますね。
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 そしてすぐ近くにある、売店や喫茶のある「オリーブ記念館」に入りました。カチッ ん? 今、何か音がしませんでしたか。あっ山ノ神の眼の色が変わっています。そうか、買い物スイッチが入ったんだ。もうこうなったら、誰にも止めることができません。しばらく放置しておいて、私はトイレ男女表示を撮影し、外に出て海と島とオリーブ園の写真をしばらく撮りました。中に戻ると、製造番号の入ったエクストラバージンオリーブオイルを抱えて清算の真っ最中。
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 そして向かうは岬の分教場、途中で運転手さんお薦めの「つくだに屋さん」に寄りましたが、どうやら提携して客を連れ込むようですね。味見をしましたが特段美味でもなかったので購入せず。
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 本日の四枚です。
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by sabasaba13 | 2012-08-23 11:46 | 四国 | Comments(0)
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