瀬戸内編(22):イサム・ノグチ庭園美術館へ(11.3)

 朝目覚めてカーテンを開けると、お天道様が微笑んでおられました。どうやら今日も好天に恵まれそうです。今日は、予約をしておいたイサム・ノグチ庭園美術館を見学し、自転車を借りて栗林公園と高松市内の美術館・博物館を回って、讃岐うどんを食べて帰郷する予定です。しかし「るるぶ」に気になる物件が紹介されていました。イサム・ノグチ庭園美術館からほど近いところにあるジョージナカシマ記念館です。うろ覚えなのですが、漫画『ギャラリーフェイク』(細野不二彦)に登場した家具作りの名人ではなかろうか。ちょっとそそられるので寄ってみたいな、山ノ神に相談すると「くるしゅうない」というお答え。それでは旅程に組み込みましょう。ホテルで朝食をとりチェックアウト、高松駅のコインロッカーに荷物を預け、8:54に高松築港駅から琴平電鉄(ことでん)長尾線瓦町行きに乗り、瓦町で志度線志度行きに乗り換えました。
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 そして9:25に八栗駅に到着、このあたりは石材の産地として有名な牟礼です。駅構内には、石の切り出しや積み出しの様子を撮った古い写真が展示してありました。駅付近の観光地図をカメラに収め、さあ出発。
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 まずは史跡「射落畠」の解説板がありました。1185(寿永4)年、源平合戦の際に、源氏の武将佐藤継信が義経の身代わりとなって射落とされた場所だそうです。その先には、四国霊場85番札所八栗寺への道標がありました。こちらは以前に訪れたことがあるのでカット。
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 両足の間に三つの突起がついたものがある、不思議な交通安全足型を撮影。これは以前に引田で見かけたので香川県に特有のものかもしれません。なおcoelacanthさんのご教示によると、右見て、左見て、信号確認の三つを忘れないための突起(三本指?)だそうです。それにしても石屋さんの多いこと多いこと、さすがは牟礼です。その中に「和泉屋石材店」という看板があったのですが、たぶんイサム・ノグチの良き協力者であった和泉正敏氏のお店だと思います。
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 史跡「景清の錣(しころ)引の伝説」を紹介した解説板を拝見。源平合戦の際に、太刀を折られ、逃げる源氏の美尾屋十郎の兜を平家の悪七兵衛景清が熊手で引っかけ、強い腕の力で兜の錣をひきちぎったそうな。「だからなんだってんだ」と言われたら、「そういうもんだ」としか答えられませんが。次の史跡は「祈り岩」、那須与一が、平家の船がかかげた扇を射る際に、この岩のところで祈ったそうです。
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 美術館への方向を示す道標にしたがって歩いていくと、駐車場に彼が設計した遊具プレイ・スカルプチュアがありました。そして石垣で囲まれた庭園美術館が姿を現しました。私は二度目ですが、山ノ神は初めてです。私が薦めた『イサム・ノグチ 宿命の越境者』(ドウス昌代 講談社文庫)を読んで興味を抱き、昨年の秋にはモエレ沼公園を一緒に訪れていたく感銘し、ぜひここを見学したいとせがまれました。義を見てせざるは勇なきなり、ようがす、一肌脱ぎましょう。
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 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2012-08-26 10:11 | 四国 | Comments(0)
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