大井川鐡道編(6):千頭へ(11.5)

 ぽー おっ汽笛が風に乗って聞こえてきました。そろそろ蒸気機関車が金谷駅に入線したようですね、駅へと向かいましょう。平日ということもあってか、ホームはそれほどの混雑ではありません。機関車を前方から撮影したかったのですが、ホームが短いため前方がはみだしており無理でした。売り子さんから駅弁「SLの里 汽車べんとう」を購入し、さあ客車に乗り込みましょう。腹が減っては戦はできぬ、がつがつと駅弁をたいらげていると、がっしゅがっしゅと列車が動きはじめました。
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 この「重いものを一所懸命に引っ張ってるんだぜ」という雰囲気の重厚な加速感がいいですね。やがてトップスピードとなり、列車は大井川に沿って気持ち良さげに疾駆していきます。悠久なる川の流れ、おりなす山なみ、香り立つようなつややかな茶畑を眺めているだけでもう来た甲斐があったというもの。
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 しばらくすると気さくな感じの女性車掌さんがやってきて、沿線の説明はするは、車内の解説はするは、お土産は売るは、唄を歌うはの大盤振る舞いです。ここ大井川鉄道では毎日SLを運行しているので、沿線に住む方々に迷惑がかからぬよう、煙があまり出ない石炭を使用しているとのことです。川根温泉のあたりでは、「露天風呂でふるちん(※一説ではふりちん)の男性がこちらに手を振っていまあす」と絶叫。見とうない見とうない。また、車掌さんの言う通り、往時のままの古い客車も見ものです。ボックスシートにあるテーブルに付属した"センヌキ"はすぐに気づきましたが、椅子の脇にもついているのですね。
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 恰幅のよい「便所使用知らせ燈」に誘われて便所に行ってみると、「停車中は使用しないで下さい」というプレート。するとなにですかい、あれですか。確認のため中に入ってみると、さすがにタンクに溜めるよう改造されているようです(たぶん)。タイル張りの洗面所もいい味を出していますね。
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 参考の為、「スハフ42184」と車内に記されていたことを付言しておきましょう。鐡男くん/鐡子さんだったら、これだけでとめどもなく蘊蓄を語ることができるのかもしれません。またブリエンツ・ロートホルン鉄道と姉妹鉄道であるというプレートもありました。ウィキペディアで調べてみると、スイスのブリエンツからロートホルン山頂へ登るラック式の登山鉄道で、蒸気機関車が運行されているそうです。
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 時々、曰くありげな古い電車とすれ違いますが、駅でもらったパンフレットによると私鉄の古い電車を再活用しているとのことです。南海21001系、京阪3000系、近鉄16000系、鐡太くん/鐡美さんだったらこれだけで"じゅるるる"と垂涎するのかもしれません。
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 本日の二枚です。
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by sabasaba13 | 2012-10-18 06:15 | 中部 | Comments(0)
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