大井川鐡道編(8):千頭駅(11.5)

 ホームの先にはシンプルな形状の転車台がありました。解説板によると、1897(明治30)年に英国のランソムズ&ラピア社で製造された、人力で回転させるタイプの転車台だそうです。日本に輸入された当初は東北線などで使われ、その後新潟県の赤谷線東赤谷駅に設置されていましたが、1980(昭和55)年にここに移設されたそうです。日本に存在するものの中でも最古級の物件、ぜひとも末永く幸せな余生をここで送らせてあげて下さい。でも時々、ごろごろと動かしてあげるのも忘れずに。ホーム下には、信越線の横川-軽井沢間で使用されていたアプト式鉄道用のラックレールの一部が展示されていました。明日は、この偉丈夫なラックレールにがぎがぎと引かれて急勾配をのぼるアプト鉄道に乗れるわけですね、こりゃ楽しみだ。さて機関車を取り巻いていた人混みもどうやら引けたようですので、撮影に行きましょう。
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 正面のプレートに「C10 8」と記されているので、今ウィキペディアで調べてみたところ、下記のような履歴が判明しました。
 第一次世界大戦終結後、日本は深刻な不況に陥った。その最中の1920年代になると、明治時代製のタンク機関車の性能不足と老朽化が著しくなり、これらの代替車が必要となった。しかし不況のため、経済性や効率性が求められていた。そこで、都市近郊旅客列車用として製造されたのがこのC10形である。軸重がやや大きく、地方線区での使用に難があったため、以後の増備は軽量化を施したC11形に移行している。
 なるほどねえ、戦後恐慌の副産物だったのですね。製造は1930(昭和5)年、八十余歳にしていまだ現役、いとおしさのあまり頬ずりしようとしましたが、顔が汚れそうなのでやめました。そして駅前にある観光案内所で地図や資料を物色していると、そろそろバスの出発時間です。

 本日の三枚です。
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by sabasaba13 | 2012-10-20 08:01 | 中部 | Comments(0)
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